グーグル元CEOエリック・シュミット、マーク・ベニオフも援助。アルファベットの量子技術事業サンドボックスが独立

サンドボックス

2015年にニューヨーク市のイベントで講演するジャック・ヒダリー。

John Lamparski/WireImage

アルファベット社内で始まった量子技術部門のサンドボックスがスピンアウトし、ベンチャーによる支援を受けてSaaS企業「サンドボックスAQ」として独立する。

この新会社では、「差し迫ったグローバル課題に取り組むため」量子技術を使った法人向けソフトウェアを開発する予定で、サイバーセキュリティ、医薬品開発、クリーン・エネルギーなどの領域で貢献していくつもりだという。

サンドボックスはもともとグーグルの共同創業者であるセルゲイ・ブリン(Sergey Brin)が作った事業で、ブリンが起業家のジャック・ヒダリー(Jack Hidary)をトップに指名し、チーム編成を任せた。内部事情を知る人によれば、社内では「セルゲイのサンドボックス」と呼ばれていたらしい。

独立するサンドボックスAQは、グーグルのエリック・シュミット(Eric Schmidt)元CEOの支援で資金調達をしており、シュミットが会長に就任する。ブレイヤー・キャピタル(Breyer Capital)、トーマス・タル(Thomas Tull)、ファースト・ライト・キャピタル・グループ(First Light Capital Group)のほか、マーク・ベニオフ(Marc Benioff)のタイム・ベンチャーズ(Time Ventures)も投資家として名を連ねている。正確な調達額は公表されていないが、ヒダリーは「数億ドル単位のものだ」と明かしてくれた。

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