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- Insiderではこの春、ランウェイやソーシャルメディアを席巻しているファッショントレンドについて、プロのスタイリストに話を聞いた。
- 厚底のシューズ、モノクロのツーピース、タイダイは今シーズンも引き続き人気だ。
- ミディ丈のスカートやワンピースの人気は高かったが、ショート丈が流行りそうだ。
ファッションは繰り返す。そして、新たなシーズンは常に、フレッシュなスタイルやトレンドをランウェイやソーシャルメディアにもたらす。
そこでInsiderでは、2022年春に流行りそうな注目トレンドについて、プロのスタイリストに話を聞いた。
パール(真珠)
スタイル・コンサルティングを手掛けるHouse of Colourのアメリカのマネージング・ダイレクターで、スタイリストのキンバリー・メイヒュー(Kimberly Mayhew)氏は、パールがこの春、大人気になるだろうとInsiderに語った。
「パールは男性、女性ともに人気が高まっています」とメイヒュー氏は言う。
「ハンドバッグ、ヘアクリップ、運動靴… さまざまな服飾品にパールが使われているのを目にすることになるでしょう」
また、伝統的な"白"よりも色の付いたパール(特にブラックパール)は、よりマスキュリンな雰囲気を与えるとメイヒュー氏は話している。
厚底のシューズ
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メイヒュー氏によると、厚底のシューズはここ数年トレンドになっていて、その勢いはしばらく続きそうだ。
「厚底のシューズは2022年春のランウェイでも引き続き人気でした」とメイヒュー氏は言う。
「足を長く、背を高く見せてくれます」
丈の長いワイドパンツと合わせてレトロなスタイルに仕上げてもいいし、短めの丈のアイテムと合わせて靴をしっかり見せてもいい。
鮮やかな色
Blueprint for Styleの創業者でスタイリストのモニカ・バーネット(Monica Barnett)氏は、この春のランウェイは明るい、鮮やかな色であふれているとInsiderに語った。
「昨年の春は色彩が抑えられていましたが、今年は全てがパキっとした色になっています」とバーネット氏は言う。
「ディープオレンジは特によく目にします」
ネオン色の水着や目を引く色のアクセサリーで、鮮やかな色を取り入れてみよう。
モノクロのツーピース
モノクロの服はこの春も人気が続く。メイヒュー氏は、頭からつま先まで1つの色でまとめるのは今シーズンをリードするスタイルの1つだと話している。
モノクロの共布で作られたツーピースは特にトレンドだという。
「きちんと合わせれば、このミニマリストなスタイルは贅沢に見えます」とメイヒュー氏は語った。
これを日々の生活に取り入れるポイントは、シルエットをシンプルにする、または流行り廃れのない定番のアイテムを選ぶことだと同氏はアドバイスしている。
ギンガムチェック
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パーソナルスタイリストのジャッキー・コンデュラ(Jackie Condura)氏は、流行の仕掛け人たちは格子縞、ギンガムチェック、チェック柄に注目しているとInsiderに語った。
「これらはチェッカーボード柄人気を終わらせる、時代を超えたクラシックな模様です」とコンデュラ氏は言う。
明るい春色のギンガムチェックを身に着けると、フレッシュで若々しい雰囲気になると同氏はアドバイスしている。
ミックスプリント
ミックスプリントはしばしば"失敗"と見なされてきたが、バーネット氏は、2022年春は楽しい模様の重ね着に尽きるとInsiderに語った。
「2021年の無地でコンサバ、抑え目の色は、今シーズンは大胆なミックスプリントに取って代わられるでしょう」とバーネット氏は言う。
「古いルールは去り、ほぼ何でもありです」
模様を重ねるのはハードルが高いという場合は、鮮やかな色と模様のトップスに型押し模様のボトムスを合わせてみよう。
丈の短いワンピースやスカート
ミディ丈のスカートやワンピースは何年にもわたってランウェイを独占してきたものの、丈の短いものが今はトレンドとなっている。
「ファッションの世界は今、ミニ丈のスカートやワンピースにシフトしています」とバーネット氏は言う。
「ランウェイはここ数年に比べて、肌を見せる割合が増えています」
バーネット氏は今シーズンの本命に、ミニスカートやスケータードレスなどを挙げている。
かぎ針編み
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ボヘミアンでビンテージな雰囲気のあるかぎ針編みは、この春夏のマストアイテムだ。今シーズンは鮮やかさがプラスされている。
「デザイナーたちは春に向けて、楽しい色やパターンを取り入れることで、かぎ針編みに新たなイメージを与えています」とコンデュラ氏は言う。
ネオンカラーに近い、鮮やかな色のかぎ針編みのアイテムが見られるようになるだろう。
ペダルプッシャーパンツ
ミディ丈のペダルプッシャーパンツは1950年代から1960年代にかけて人気だった。カプリパンツよりやや短く、その丈はふくらはぎの半ばもしくは上部までであることが多い。
「そうです、ペダルプッシャーパンツが復活します」とコンデュラ氏は言う。
「今回はもう少しリラックスした、履き心地の良いフィット感にアップグレードされています」
今シーズンのペダルプッシャーパンツは、これまでのものよりも締め付けが少なく、ワイド目なシルエットになっている。
タイダイ
ファッション界ではここ数シーズン、ノスタルジックなムードが流行っていて、タイダイ人気も根強い。
「今シーズンのタイダイにはぼかし、飽和色、サイケデリックなデザインが取り入れられるでしょう」とコンデュラ氏は言う。
水着やサンドレスにぴったりなタイダイだが、スポーツウエアからブレザーまであらゆる場所で目にすることになるだろう。
ホルターネック
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今シーズンはホルターネックのジャンプスーツやワンピースなどが出てくるだろうと、コンデュラ氏はInsiderに語った。
「ホルターネックは肩や腕を見せるのにいいです」とコンデュラ氏は言う。
「目線が上に行くようになりますし、バランスが整います」
ホルターネックのトップスやワンピースは一般的に肩甲骨が出るものが多いので、このスタイルは背中を強調するにも持ってこいだ。
ベリーペリ
パントン(Pantone)の2022年のカラー・オブ・ザ・イヤーは、「ベリーペリ(Veri Peri)」 という青みがかった淡い紫色だ。
「この色をいろいろな場所で目にすることになるでしょう」とコンデュラ氏は言う。
「今シーズンのあらゆるトレンドに取り入れられるでしょうから、ワードローブに追加するのは必須です」
ヘアアクセサリーやスカーフに少量加えてもいいし、ベリーペリのトップスやワンピースを選んでもいい。髪をこの色に染めるのもありだ。
[原文:Stylists share 12 fashion trends we'll be seeing everywhere this spring]
(翻訳、編集:山口佳美)