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Toward 2050 変革のカタリストたちの挑戦

デロイト トーマツが見た「新成人」世代の本音──20年後の世界、日本、そして今私たちがすべきこと

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2022年4月1日、成年年齢が現行の20歳から18歳に引き下げられた。変化が激しい時代の中で、新成人となる世代は未来を担う中心的な存在となっていく。

日々の暮らしや価値観、働き方、社会のあり方そのものが多様化していく一方で、環境問題や貧困・格差、日本の人口減少社会における労働力確保などの課題も明確になっている。そうしたなか「新成人」世代は、どんな未来を思い描き、紡いでいくのだろうか——

デロイト トーマツ コンサルティングとBusiness Insider Japanは、2022年3月に「17-20歳『新成人』世代と考える、#やさしい未来。FUTURE WORKSHOP」と題したオンラインイベント&ワークショップを実施。前半は世界を取り巻くメガトレンドについてデロイト トーマツの専門家による解説を行い、後半は20年後どんな未来を創っていきたいか、そのために必要なことは何かについて、参加者同士がディスカッションを行った。

サステナビリティ、ウェルビーイング……未来を考えるための4つのテーマ

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モニター デロイトの本井中庸(もとい・なかのぶ)氏。社会の大きな流れを踏まえたメガトレンドの動きなど、20年後の未来を考えるヒントを解説した。

未来は不確実なものであり、正確に予想するのは非常に難しい。しかし、社会や時代の動きには、長期的にインパクトを与えるメカニズムが存在する。その大きな変化や潮流を示すのが「メガトレンド」だ。

「それはさながら、大きな波が打ち寄せるイメージ。社会にとって良い波もあれば悪い波もあって、人や社会に押し寄せてくる。波が来ること自体は変えにくいのですが、それを知りどう乗りこなしていくかで未来が変わります」(本井氏)

メガトレンドは企業経営にも活用されていて、長期的なビジョンや経営資源を考える際の起点とされている。不確実な未来を考えていくヒントとして、大きなメカニズムに基づくメガトレンドを理解し、そこから発想を広げていくことが重要なのだ。

20年後の未来に向けて、世界は発展を続けながらも、その一方でより大きな課題と対峙していかなければならない。今回は、未来の世界を考える上で不可欠な4つのテーマに着目する。

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作成:Business Insider Japan

サステナビリティ

メガトレンドにおいては環境やエネルギー問題とともに語られることが多く、代表的なトピックは地球温暖化、大気汚染、世界的な水不足の深刻化など。さらに、脱炭素社会の実現や食料資源の調達、再生可能エネルギーへのシフトなどもサステナビリティに関連する課題。地球規模で未来を考えていく上で不可避なテーマだ。

②ウェルビーイング

日本語では「幸福」と訳されるが、昨今は定義や捉え方が多様になり、従来以上にウェルビーイングが求められるようになってきた。背景には、これまで各国が遂げてきた急速な経済成長が鈍化している事実があり、成長だけではない「幸福」とは何か、社会的格差が広がる中で個々の「幸せな状態」をどのように実現していくかが焦点となっている。

③デジタル・テクノロジー

AI導入や自動化などが人間社会にもたらすメリットは大きい。その一方で、これまで人が担っていた判断や思考面にもテクノロジーが介入することの倫理的な課題も表出している。デジタル・テクノロジーの進化は、必ずしも望ましい未来や希望だけではない「諸刃の剣」であることも忘れてはいけない。

④グローバル / ローカル

近年グローバリゼーションは一気に加速。大国の覇権争い、民主主義への逆風といった側面は否めないものの、新興国を交えたグローバルサプライチェーンの再編が推進されてきた。一方で、コロナ禍など昨今の情勢を鑑みた際「グローバル化だけが良いことなのか」「ローカルはどんな姿勢であるべきか」といった課題も見え始めている。

日本はこれからどうなる? 大切なのは「ビジョン」を持つこと

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Shutterstock / Eivaisla

日本に目を向けると、今後20〜30年で超高齢化、少子化、人口減少、経済成長の鈍化といった状況が想定されている。「しかし、この状況への良し悪しを決めるのは誰だろう?」と本井氏は問う。少子化だからダメだ、高齢化社会だからダメだ……と決めつけてはいけない。

「非常に難しい問題には違いないが、政府や企業に任せるのではなく、個々人が考えを出し合って進めていくことがより大事になる」(本井氏)

決して悲観的になる必要はない。「どんな未来を描いていきたいか?」と一人ひとりが真摯に考え、ビジョンを持って行動していくことが重要なのだ。

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作成:Business Insider Japan


「新成人世代」が創りたい未来、そのために必要なことは?

本イベントには、日本全国から現役高校2年生〜大学2年生までの約20名が参加。メガトレンドのテーマでもある「サステナビリティ」「ウェルビーイング」「デジタル・テクノロジー」「グローバル / ローカル」の4グループに分かれて、「私たちが創りたい未来」と「そのために必要なこと」について意見を出し合った。

サステナビリティグループ=エコを「当たり前」にする

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作成:Business Insider Japan

サステナビリティグループでは、「創りたい未来」を「エコが当たり前の社会」とした。それを実現するには、エコの再定義と個人の思考変容、社会のしくみづくりが必要だと考えた。
個人レベルではエコをポジティブに捉えられるよう認識を変化させたい。ごく自然に「エコってかっこいい」という価値観を共有できれば、アクションも変わっていくはずだ。企業が担うべきはしくみづくり。「人々が無意識のうちに地球にやさしい行動ができる仕組みがあれば、無理なくエコが当たり前の社会を実現できるのでは」との意見も出た。
「国や政府には、個人や企業がエコに取り組みやすい環境を基盤として構築してほしい。法改正や目標値の可視化、啓発活動や教育も含め、国や政府が方針を打ち立てることで、企業や個人の活動にも波及していくと思う」と個人と社会、両方が変わる必要がある。

ウェルビーインググループ=誰でも「かっこいい」と認め、応援し合える社会を創る

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作成:Business Insider Japan

ディスカッションでは、社会的に弱い立場に置かれている人の目線で考えた意見が多かった。それは、今の社会ではそうした人たちの自己実現を阻害する要因が多すぎるからだ。創りたい未来に「個人の尊重」という言葉を入れたのは、道徳や思いやりという文脈ではなく、人権としての意識を広める必要があると考えたから。
「~をしてあげる」ではなく、個人が当たり前に尊重される状態が望ましく、違いがあっても他者を否定せず受け止める姿勢が必要となる。また、繋がりにも多様な考え方や方法があるべきだし、支え合う根底には自分たちが生きる社会に対する意識や関心を持つことが大切だと考えた。そして、「自己実現のために頑張る人たちは誰でも、何歳でも『かっこいい』と認め、応援し合う社会を目指したい」との意見にまとまった。

デジタル・テクノロジーグループ=ハードルをなくし、不可能を可能に

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「テクノロジーは、弱いものを強くするツール」という発想からディスカッションを行った。そもそも「できること/できないこと」の基準はどこにあるのかにまで立ち戻って考えた結果、「何ができるようになるとよいのかを一人ひとりが考えることが重要」と話が発展した。
仮に、経験やスキルが少ない人でも、テクノロジーを使えばもっとハイレベルな人にも太刀打ちできるようになる。「どうせ無理」と諦めず、不可能を可能にするのがデジタル・テクノロジーの強みであり、その結果「さまざまなハードルをなくし、できなかったことができる未来を創りたい」と考えた。

グローバル / ローカルグループ=国や文化の「違い」を認め合う社会を創りたい

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作成:Business Insider Japan

グローバルの視点で考えたときに、「自分たちは国や文化が異なることで知らないことが多すぎる。それはやがて固定観念となり、差別などのリスクにもなるはず」との意見が出た。現状では「違うから」といって互いの良さを理解できていない部分があり、それは一朝一夕で変えるのは難しいからこそ、「違いを認めていく社会」を実現できるよう、20年かけてこの問題を解消していきたいと考えた。
良し悪しの判断軸は多様に存在する。だからこそ、一つの面からの判断で決めつけてはいけない。「お互いを知る体験を積み重ねていく工程が、目指す未来のためには必要なのだと思う」と意見を交わした。


本ワーク&ディスカッションは初めて集まるメンバーで議論を進めたが、4つのテーマに対して「そもそも〜」の定義から見つめ直し、目線や理解を合わせた上で、創りたい未来を実現するためのアプローチやクリアすべき要因についてアイデアを出し合っていたことが印象的だった。

「新成人」世代はコロナ禍で修学旅行や卒業式などの行事中止が相次ぎ、オンライン授業が中心となるなど学校生活にも大きな影響を受けた当事者だ。幸福の捉え方や人と人とのつながりを考える視点にも、実体験に基づく切実さが強く現れていた。

また、学校の授業でSDGsを学んだ世代でもあり、“自分だけがよければいいのではない、社会課題は取り組んで当たり前”という考え方も、上の世代より強く根づいている。その上で、異なる立場の人にも目線を合わせて「How」を真摯に考える姿勢があった。

このような「新世代」ならではの着眼点や感性には、今社会人の世代が学生だった頃の価値観とはベースから異なっていることが浮かび上がってきた。

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参加者からは、「20年後のメガトレンドや世間で起きている変化を知ることができた」「普段交流しない人たちと一緒にディスカッションをすることで、新たな視点に出会うことができた」などの感想が寄せられた。

作成:Business Insider Japan

「世界を変えるため」に大切な3つのこと

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イベントの最後には、デロイト トーマツ コンサルティング 代表執行役社長 佐瀬真人(させ・まさと)氏が新成人世代にメッセージを送った。

「どのグループのディスカッションも素晴らしく、メガトレンドという大きなトピックに対しても本質的な意義や価値を見抜き、自由なアイデアが展開されていました。

また、常識を疑う、原点に立ち返るといった手法は、まさしくコンサルティングにおけるアプローチに相通ずるものがあります。

みなさんには、この先の社会を、そして未来を変えていく力があります。20年後に素晴らしい世界を創りあげてほしいと心から期待しています。長いようで短くもあるその年月を歩むジャーニーは、もう始まっています」(佐瀬氏)

そして、世界を変えていくための3つのポイントについて、自身の体験も踏まえてこう続けた。

「1つ目は、『志を持つ』こと。創りたい未来は自分の想いからしか出てきません。実現したいという強い志が大事です。2つ目は『多様な経験を積む』こと。経験は武器になります。ぜひ多くの経験をして、出会いや発見を大切にしてください。そして3つ目は『世界を変える仲間をつくる』こと。一人では実現しにくいことも、仲間を見つけ、ともに動くことで、目指す未来は実現します。一緒により良い未来を創っていきましょう」(佐瀬氏)

新成人世代とのディスカッションを通じて「企業や組織は、古い価値観を捨ててアップデートしなければいけない。マイノリティに目を向けることはもちろん、マジョリティを動かすのは企業の使命でもある」ことを強く感じたという佐瀬氏。「Lead the way 明⽇への道をともに拓く。」をスローガンに掲げるデロイト トーマツ コンサルティングとしても、社内外に働きかけ、真摯に取り組んでいく姿勢だ。

「新成人」が見つめ、創り出していく20年後の未来に向けて。デロイト トーマツ コンサルティングは、これからも次世代を担う人たちとの対話を通して、より良い社会の構築をともに目指していく。


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