ウクライナとの連帯を示すデモで涙を流す少女。
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- ユニセフは、ウクライナでの戦争で100人以上の子どもが殺されたと発表した。
- 負傷した子どもは134人に上るという。
- ユニセフによれば、実際の死傷者はこれよりはるかに多い可能性がある。
ユニセフ(国連児童基金)によると、約5週間前にロシア軍が侵攻して以来、100人以上のウクライナの子どもが殺害されたという。
これは国連人権高等弁務官事務所に報告された紛争中の子どもの死者数で、さらに負傷した子どもは134人に上るという。
しかし、実際の犠牲者はもっと多いだろうとユニセフは2022年3月30日のプレスリリースで述べている。
ユニセフはまた、戦争の結果生じた多くの子どもの難民に警鐘を鳴らし続けている。ユニセフによると、紛争による難民の半数は子どもであり、110万人以上の子どもが近隣諸国に到着し、さらに250万人の子どもがウクライナ国内で避難民となっていると推定されている。
ユニセフのキャサリン・ラッセル(Catherine Russell)事務局長はプレスリリースで、「ウクライナ国内の状況は急変している」と述べた。
「故郷を追われる子どもが増え続けている。我々は彼らの一人一人が保護、教育、安全、支援を必要としていることを忘れてはならない」
ユニセフは、難民、特に子どもに対する人身売買や搾取のリスクが高まっていると警告し、民間パートナーや各国政府と連携して、国境通過時の保護措置など、子どもの安全を守るための対策を講じると述べている。
ユニセフは3月24日に、ウクライナの推定730万人の子どもの半分以上にあたる430万人が、戦争状態の中で避難生活を送っていると発表した。3月初めには、ロシアが侵攻して以来、ほぼ1秒に1人のウクライナの子どもが難民になっていると発表している。
[原文:More than 100 Ukrainian children have been killed since the war began, according to UNICEF]
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)