Lauren Edmonds/Insider
- イギリス王室のシェフを務めていたダレン・マクグラディ(Darren McGrady)氏は、パプリカの野菜詰めのレシピを明かした。
- このレシピは、脂質の量を調整してほしいというダイアナ妃のリクエストに応えて作られたものだという。
- パプリカの野菜詰めは、準備にやや手間はかかるものの、仕事や学校が終わった後に手軽に作れるヘルシーで美味しい料理だ。
イギリス王室の元シェフ、ダレン・マクグラディ氏はダイアナ妃のためにパプリカの野菜詰めを作っていたという。ダイアナ妃がケンジントン宮殿で暮らしていた頃のことだ。
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HuffPostの2014年のインタビューで、かつてイギリス王室のシェフを務めていたダレン・マクグラディ氏は、ダイアナ妃が過食症を乗り越えた後、健康的なライフスタイルを重視していたと語った。ケンジントン宮殿で暮らしていた頃、ダイアナ妃は脂質を抑えた食生活に切り替え始めたのだと、マクグラディ氏は話した。
ダイアナ妃は「脂質の量は管理してほしい。炭水化物はジムで消費するから」と言ったという。
筆者は、マクグラディ氏がダイアナ妃のために作っていたというパプリカの野菜詰めのレシピを試してみることにした。フィリングの準備にはやや手間がかかるものの、あっという間にできる料理だ。自宅でも手軽に作れるだろう。レシピはマクグラディ氏の著書『Eating Royally: Recipes and Remembrances from the Palace Kitchen』でもチェックすることができる。
必要な材料は:
- 赤いパプリカ(中くらいのサイズ) 4つ
- オリーブオイル ¼カップ
- 玉ねぎ ½カップ ※粗みじん切り
- マッシュルーム 1カップ ※薄切り
- ズッキーニ 1本 ※さいの目切り
- ドライオレガノ 小さじ½
- 塩、ひきたてのコショウ 小さじ½ ※好みに合わせて調整
- トマト 2個 ※粗みじん切り
- 米 1カップ ※かために調理し、冷ましておく
- 水 ½カップ
- チキンもしくは野菜の固形ブイヨン ½個
- スモークベーコン 4枚 ※カリカリに焼いて、刻んでおく
- フレッシュバジル 小さじ1 ※刻んでおく
- モッツァレラチーズ 4オンス(約110グラム) ※さいの目切り
- パルメザンチーズ(粉) 大さじ2
オーブンを約180度で予熱し、パプリカの準備をする。
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まずはパプリカの上をカットし、中にある種などをきれいに取り除く。パプリカがまっすぐに立たない場合は、下を少しだけ切るといいと、マクグラディ氏は自身の料理本の中で書いている。
次にクッキングシートの上にパプリカを置き、オリーブオイルを全体的にかける。パプリカの中にオリーブオイルが入っても、気にしなくていい。同じ油を後でフライパンで使うからだ。
オーブンでパプリカを25分ほど(柔らかくなり始めるまで)焼いたら、オーブンから出して冷ます。
パプリカに詰める野菜、米、ベーコン、チーズを準備する。
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この作業にはそこそこ時間がかかるので、オーブンでパプリカを焼き始める前に始めるか、パプリカを焼いている間に済ませるといい。
スモークベーコンをオーブンで焼き、バジルを刻み、米を調理し、モッツァレラチーズとズッキーニをカットする。
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ベーコンはカリカリに焼けたら、小さく刻む。米は「アルデンテ」になるまで調理し、冷ましておく。マクグラディ氏のレシピでは、「アルデンテ」は柔らか過ぎず、噛んだ時にやや硬く感じる程度にゆでることとされている。
トマト、マッシュルーム、玉ねぎをカットする。
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包丁のスキルに自信がなくても心配はいらない! 材料は全てパプリカに詰めて焼いてしまうので、問題ない。
パプリカに残っていた油をフライパンに入れる。
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パプリカの準備のところで説明したように、パプリカにかけたオリーブオイルは野菜を炒めるのに使う。
全てをプライパンの中へ!
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王室のレシピを作っているような気があまりしないが、それもこのレシピの魅力の1つなのだろう。フライパンに玉ねぎ、マッシュルーム、ズッキーニ、オレガノを加え、柔らかくなり始めるまで強火で炒める。塩、コショウで味をととのえる。塩、コショウの量は好みに合わせて調整しよう。
トマト、米、水、固形ブイヨン(筆者はチキンを選択)を加え、5分ほどぐつぐつと煮る。
この辺で我が家のキッチンに美味しそうな香りが漂い始めた。炒めた玉ねぎの香りが筆者は大好きだ。
残りの材料を加えて、軽く混ぜる。
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最後にベーコン、バジル、モッツァレラチーズを加えて、軽く混ぜる。
バランスよく混ざったら、スプーンを使ってパプリカに詰める。
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具材を詰め終わったらパルメザンチーズをふり、チーズがとけるまで15分ほどオーブンで焼く。
シェフ、ありがとう!
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それなりに手間はかかったけれど、マクグラディ氏のレシピは素晴らしく、ヘルシーかつ風味豊かな料理が仕上がった。
米とチキンブイヨンのコンビネーションも良かった。ただ、次は固形でなく、顆粒のブイヨンを使ってみようと思う。味がより全体的になじむ気がするからだ。
とけたモッツァレラチーズも良い。軽くて、とろとろとした食感が楽しめる。
パプリカの野菜詰めが好きな人にも、仕事終わりに作れるシンプルな料理を探している忙しい人にも、筆者はこのレシピをお薦めする。
(翻訳、編集:山口佳美)