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MBAを持つマネージャーを採用すると、売上は上がらず賃金は低下…最新調査で明らかに

マネージャーの学歴と賃金削減の関係は、過去数十年間にわたる給与のあり方において、より広い意味を持つようになった。

マネージャーの学歴と賃金削減の関係は、過去数十年間にわたる給与のあり方において、大きな意味を持っていた。

Marko Geber/Getty Images

  • 全米経済研究所の新たな研究によると、経営学修士号(MBA)を持つマネージャーの生産性は、そうではないマネージャーよりも高くはないという。
  • また、アメリカとデンマークの企業を調査したところ、MBAを持つマネージャーを採用すると従業員の賃金が低下したことが明らかとなった。
  • それでも、MBA取得者に対する需要は高まっている。

もし、あなたの上司が経営学修士号(MBA)を持っていたら、給料明細をチェックし続けた方がいいかもしれない。

というのも、全米経済研究所(NBER)が発表した新たなワーキングペーパー(WP)によると、大学院卒か学部卒かに関わらず、経営学の学位を持つマネージャーは、労働者の賃金を削減する傾向があるからだ。NBERの研究者たちは、デンマークとアメリカの企業データを解析し、MBA取得者が経営する企業では、数年のうちに賃金が低下したことを明らかにした。MBA取得者が経営するようになって5年以内に、アメリカでは6%、デンマークでは3%、賃金が低下したのだ。

「MBAを持たないマネージャーは労働者と利益を分かち合うが、MBAを持つマネージャーはそうしない」と研究者は記している。

このWPによると、マネージャーの学歴と賃金削減の関係は、過去数十年間にわたる給与のあり方において、より広い意味を持つようになったという。アメリカだけでなく他の先進国でも、過去数十年の間に賃金の伸びが鈍化し、「国民総所得に占める労働分配率」(国民総所得のうち労働者に支払われる金額の割合)も低下している。

その一因は、過去数十年にわたって企業のマネージャーやCEOに求められた教育にあると、NBERの研究者たちは主張している。この調査は、MBA取得者に対する需要が急増する中で行われたもので、彼らは必ずしも生産性が高いわけではないということも明らかにしている。

「このWPは、経営手法やイデオロギーの違いが労働市場、賃金、不平等にどのような影響を与えるかを理解するための第一歩であると考えている」と研究者は述べている。

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