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- テスラのイーロン・マスクCEOが、Twitterの取締役に就任する。
- 今後数カ月で「Twitterを大幅に改善する」予定だという。
- 最初の改善は最も要望の多いあの機能になりそうだ。「編集ボタンは必要ですか」と彼はフォロワーに尋ねている。
2022年4月5日の朝(現地時間)、億万長者でテスラ(Tesla)とスペースX(SpaceX)のCEO、イーロン・マスク(Elon Musk)は、彼の履歴書に別の肩書きを追加した。Twitterの取締役だ。
マスクは、今週初めにこのソーシャルメディア企業の株式を9.2%取得したことを明らかにし、取締役会に参加する。この投資により、彼は一夜にしてTwitterの筆頭株主になっている。
「今後数カ月の間にTwitterを大幅に改善するためにパラグやTwitterの取締役と一緒に働くことを楽しみにしている!」
マスクは4月5日の朝、Twitterで(他にどこがあるのか)こう述べた。
しかし、Twitterの取締役就任のニュースが発表される前から、マスクはTwitterのサービスにもたらしたい「大幅な改善」を公然と計画していた。
「編集ボタンは必要ですか?」
マスクは4月4日の夜、8000万人を超えるフォロワーにこう尋ねた。
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Twitterユーザーの間では、「編集」機能の可能性が長い間争点となっており、キム・カーダシアン(Kim Kardashian)からイーロン・マスクまで、誰もがこの問題について公然と不満を漏らしている。
現在、スペルミスや間違ったリンク(または、あなたが修正したい他の間違い)を含むツイートを投稿した場合、それを修正する方法はない。ツイートを完全に削除して再投稿したり、前のツイートの修正をスレッドに追加したりすることはできるが、単に誤りを編集する方法はないのだ。
Twitter社は、4月1日に「我々は編集ボタンに取り組んでいる」とツイートした。もちろん、エイプリルフールのジョークとして。
Twitterの共同創業者で前CEOのジャック・ドーシー(Jack Dorsey)は2020年1月、Wiredに対して、編集機能を追加することは「おそらくない」と語っている。心配なのは、誰かが「ツイートしたものを誰かがリツイートして、1時間後に元のツイートの内容が完全に変わってしまう」ことだと彼は述べている。
しかし、ドーシーは2021年11月にTwitterのCEOを退任し、現在はパラグ・アグラワル(Parag Agrawal)がCEOを務めている。
4月4日の夜、マスクがフォロワーにTwitterに編集機能が欲しいかを尋ねたところ、重要な人物によって引用リツイートされた。CEOのパラグ・アグラワルだ。
アグラワルはマスクと同じく「この投票の結果が重要になる」と述べている。
「慎重に投票してください」
Twitterは何年も前からマスクのお気に入りの発信ツールになっている。彼は、2009年にこのサービスに参加した長年に渡る利用者だ。
彼はしばしば自分のアカウントを使って、ミームやテスラに関するニュース、下品なジョークを共有し、Twitterそのものを批判することさえある。その結果、彼は苦境に立たされたこともある。
最近、マスクはインターネット・プラットフォームと検閲をめぐる議論に加わって、こうツイートした。
「Twitterが事実上の公共の広場として機能していることを考えると、言論の自由の原則を守らないことは、民主主義を根本的に損なうことになる。どうしたらいいのだろうか」
彼はまた、その時にTwitterが言論の自由をサポートしていると思うか、とユーザーに尋ねた。その時、マスクは、「この投票の結果は重要なものになるだろう。慎重に投票してほしい」と述べ、回答者の70%が「いいえ」と答えている。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)