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大王製紙が学生1000人に「奨学ナプキン」開始。生理用ナプキン1年分を無料で提供

大王製紙が学生1000人を対象に、生理用ナプキン1年分を無料で提供する。経済的な理由などから生理用品を購入できない「生理の貧困」が社会問題になる中、企業が対策に乗り出した形だ。

「奨学ナプキン」プロジェクト始動

大王製紙

大王製紙が生理の貧困の解消に乗り出す。「奨学ナプキン」プロジェクトの全貌とは。

出典:大王製紙「奨学ナプキン」HP

「奨学ナプキン」と名付けられた本プロジェクトは、生理用品の入手に困難を抱える小学校・中学校・高校・高専・専門学校・大学などに通う全ての学生が対象だ。

提供される生理用品は大王製紙が展開する「エリエール」ブランドの「エリス」。

商品は昼用・夜用などさまざまな種類で構成された3つの組み合わせから、体調など本人の希望に合わせて選ぶことができる。

年3回(4カ月に1度)郵送されるのに合わせて、生理の悩みや商品の感想など簡単なアンケートに答えることが条件だ。応募は特設サイトにて、2022年4月7日から5月20日まで。

「学校を欠席した」「学業に集中できない」という声も

女子高校生

GettyImages / metamorworks

厚生労働省が2022年3月に公表した調査によると、コロナ禍以降、生理用品の購入・入手に苦労したことがあると回答した女性は8.1%。その割合は若い世代ほど高くなっており、理由として「保護者の収入が少ない」「保護者に買ってほしいが買ってくれない」という声が上がっている。

生理用品が入手できないことで「学業に集中できない」、「学校を遅刻・早退・ 欠席した」という人もいた。

こうした事態に対応するため生理用品を学校で配布する自治体も増えているが、一方で、「子どもが甘える」「学校の評判が下がる」ことなどを理由に対策を拒む教育関係者もおり、現実と教育現場の認識にズレが生じていることは報じたばかりだ。

大王製紙といえば、原燃料価格の高騰などを背景にトイレットペーパーなど家庭紙製品を現行価格より15%以上値上げすると発表して話題になったが、同社の担当者は、

ナプキンなどの生理用品は、今回の値上げの対象ではありません。依然として厳しい状況は続いていますが、自助努力で乗り切りたいと考えています」

と語っている。

企業も向き合う「生理の貧困」。こうした民間の取り組みが、社会の意識を変えることにつながると期待したい。

(文・竹下郁子

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