Daxiao Productions/Shutterstock
- Insiderでは、飼い主が意図せず犬を怒らせているかもしれないポイントについて、獣医師に話を聞いた。
- 強く抱きしめ過ぎたり、目をじーっと見つめ過ぎたりすると、犬にストレスを与える可能性がある。
- 掃除機をかけるといった日常の出来事も犬をイライラさせていることがある。
犬を大切に思っている飼い主なら、その健康と幸せを維持したいと願うだろう。ただ、犬と人間のコミュニケーションは必ずしも単純ではない。
そこでInsiderでは飼い犬を怒らせたり、イライラさせているかもしれない、飼い主の行動について獣医師に話を聞いた。
息を吹きかける
Shutterstock
獣医師で、ペットの健康アプリ「Strelka」の共同創業者でもあるAgni Voutsinou氏は、多くの犬は意図的であれ、誤ってであれ、顔に息を吹きかけられるのが嫌いだとInsiderに語った。
「息を吹きかけると犬をビクッとさせたり、戸惑わせる可能性があります」とVoutsinou氏は言う。
「犬に攻撃的な行為と誤解されたり、噛みつかれることもあり得ます」
また、息を吹きかけることで犬の鼻を乾燥させ、嗅覚を失わせる恐れもあるとVoutsinou氏は話している。
じーっと見つめる
Shutterstock
Safe Hounds Pet Insuranceの獣医師Michelle Burch氏は、犬の目をじーっと見つめると、犬をものすごく気まずくさせる可能性があるとInsiderに語った。
「厳しい表情で身動きせずに犬をじーっと見つめ続けると、犬を怒らせる可能性があります」とBurch氏は言う。
「あなたが潜在的な脅威であるという信号を送ることになりかねません」
攻撃と見なされないためには、犬の目を2、3秒見つめたら、目線をそらすことだとBurch氏はアドバイスしている。
子どもが苦手な場合も
Shutterstock
Pumpkin Pet Insuranceの獣医師Stacy Choczynski Johnson氏は、子どものお客さんに不安を感じる犬もいるとInsiderに語った。
「わんぱくな子どもに興味を持たれるのが苦手なペットもいます」とJohnson氏は言う。
「普段はおとなしい犬を攻撃的にさせる可能性もあります」
子どもとの相性が悪かった時に犬が逃げ込める、子どもの入れないエリアを作ってあげるようJohnson氏は勧めている。
睡眠の邪魔をする
Shutterstock
「睡眠を邪魔されると、犬がイライラすることがあります」とBurch氏は言う。
「これは飼い主が犬のからだをゆすったり、部屋にうるさい子どもが入って来た時などに起こります」
特に高齢の犬は、睡眠を邪魔されるとイライラしやすいとBurch氏は話している。耳が遠くなると、突然の変化が余計に怖く感じるからだ。
抱きしめる
Shutterstock
強く抱きしめ過ぎると、犬を怒らせたり、ストレスを感じさせることもある。
「大半の犬は、実はあまりハグが好きではありません。からだに腕を回されるのを脅威と見なす可能性があるからです」とBurch氏はInsiderに語った。
犬の好きなようにもたれさせてあげる方がいい。
掃除機をかける
Shutterstock
「犬は人間よりも耳が良いので、掃除機といった大きな音にストレスを感じたり、怒ったりもします」とVoutsinou氏は言う。
快適に過ごしてもらうには、掃除機をかける時は犬に別の部屋にいてもらうか、散歩に連れ出すといい。
シャイな犬を無理に他の犬と交流させようとする
Matt Cardy/Getty Images
「嫌がる犬に他の犬との交流を無理強いしないことが大切です。怒りや攻撃につながりかねません」とVoutsinou氏は話している。
同氏によると、飼い犬が他の犬と交流するのを怖がっているように見える場合は、シンプルに散歩に出かける機会や犬が集まっている公園で過ごす時間を増やすことで、犬を慣れさせることができるという。
興味のあるにおいから無理に引き離そうとする
Vasil Dakov/Shuttershock
「屋外でにおいをかぐことは、犬が他の犬とつながる役に立ちます。生まれながらの本能でもあります」とVoutsinou氏はInsiderに語った。
犬が好奇心を満たせるよう、散歩の時間は十分に確保してあげよう。
ピンチカラーやチョークカラーを使う
Shutterstock
チョークカラーやピンチカラーは、首を絞めることで犬がリードを引っ張るのを防ぐためのものだ。ただ、害を及ぼす可能性もある。
「ピンチカラーやチョークカラーはさまざまな好ましくない行動や怒り、呼吸器の問題を引き起こしかねません」とJohnson氏は話している。
こうした首輪は、パグといった気管虚脱になりやすい犬種には、特に使用を避けるべきだ。
代わりに、リードクリップ付きのボディハーネスを使うことをJohnson氏は勧めている。
罰を与える
LaineN/Shutterstock
望ましくない行動を止めさせるために犬に罰を与えるという人もいるかもしれないが、Burch氏はそうしたやり方では望むような効果は得られないだろうと話している。
「このテクニックは犬を怒らせ、適切な行動よりも攻撃をもたらす可能性があります」とBurch氏はInsiderに語った。
悪い習慣を直すには、罰を与えるよりも、良い行動を示した時にその都度、ポジティブな反応で犬にご褒美をあげよう。
[原文:Veterinarians share 10 ways you could be making your dog angry without realizing]
(翻訳、編集:山口佳美)