メタバース内のウェンディーズ。
Wendy's
- いくつかのファストフードチェーンが、VRヘッドセットでアクセスできるメタバース内の仮想店舗をオープンさせている。
- チポトレとウェンディーズは、仮想店舗でコードを受け取ると、実際の店舗で食事ができるようにしている。
- マクドナルドとパネラは商標登録を出願しており、いずれメタバースに出店することになりそうだ。
2021年、Facebook(フェイスブック)は社名をMeta(メタ)に変更し、メタバースの構築に力を注ぐようになった
フェイスブックは社名をメタに変更し、メタバースの未来の姿を示す画像を多数作成している。
オンライン空間に存在するメタバースでは、アバターを用いてユーザー同士が交流できる
メタの年次開発者会議「Connect 2021」で、マーク・ザッカーバーグは自身の「メタバース・アバター」を披露した。
メタバースは、いずれ数十億ドル規模のビジネスになり、小売業界を破壊する可能性があると予測する専門家もいる。そのため、早くからメタバースに参加しようとする企業も出てきている
ディセントラランド(Decentraland)のメタバース内で、Digital Currency GroupとJamestownが、ニューヨークの高層ビル「ワン・タイムズスクエア」をバーチャルで描いた。
Business Wire/AP Photo
Source: Insider
ウェンディーズ(Wendy's)などいくつかのファストフードチェーンは、すでにメタバースへの参入を開始している
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ウェンディーズはMetaと提携し、2022年4月にウェンディーバース(Wendyverse)を開設した
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ウェンディーバースのタウン・スクエアには、おなじみのレストランのほか、巨大なウェンディー像などの装飾が施されている
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Meta Quest 2があれば、誰でもアバターを作ってレストランに行ける
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ウェンディーバースでは、自由に探索したり、「To Doリスト」をこなしながら過ごす
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「メタバースが完成するのは何年も先かもしれないが、企業はメタバースでどのように存在感を示すことができるのか、今すぐ実験を始めた方がいい」と、Metaのメタバース担当バイスプレジデント、ビシャル・シャー(Vishal Shah)は、ウェンディーバースの立ち上げに関する声明で述べている
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ウェンディーバースの店内は、カウンターでフライドポテトやフロスティを注文できるなど現実世界のウェンディーズで見慣れたものになっている
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ユーザーはバーチャルの食べ物を受け取り、テーブルに座ることができる
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ウェンディーズでの仕事に興味があれば、カウンターの奥で体験することも
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パートナーシップ・プラザにあるバック・ビスケットドームでは、ゲームをして賞品の獲得に挑戦できる
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バスケットボールのコートでは、ユーザー同士での対戦も可能
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バスケットだけでなく、バコネーター(ウェンディーズが販売するチーズバーガー)にいたずらもできる
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ゲームに勝つと、ウェンディーズの実店舗で、1ドルのソーセージあるいはベーコン、エッグ、チーズビスケットがもらえる
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300ドル(約3万8000円)のMeta Quest 2を持っていなくても、Wendyverse.comでウェンディーバースの世界を見ることができる
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ウェンディーズのカール・ロレド(Carl Loredo)CMOは、ウェンディーバースを「まさに初めての試み」と呼んでいる
Wendy's
メキシコ料理チェーンのチポトレ(Chipotle)がメタバースに登場したのは、さらに早かった
Chipotle
チポトレは2021年のハロウィン向けに、ゲームプラットフォームのRoblox(ロブロックス)のメタバースで、仮想レストランを開設した
Chipotle
ユーザーは自分のアバターに、ブリトーのミイラやチップバッグのゴーストなど、チポトレをテーマにしたコスチュームを着せることができる
Chipotle
チポトレのメタバースは、「ブリトー迷路」でユーザーが隠しアイテムを探す、といったインタラクティブなものだった
Chipotle
また、何千人ものユーザーが、チポトレの仮想店舗でブリトーの無料コードを受け取った。そのコードは実店舗で利用できるものだ
Chipotle
チポトレは2022年4月、Robloxで90年代をテーマとした新店舗を開設した
Chipotle
ユーザーは、1993年にオープンしたチポトレ1号店に入ることができ、カウンターの奥で働く体験もできる
Chipotle
ユーザーは、限られた時間内に客の注文の品を用意する「Burrito Builder」というゲームで遊べる
Chipotle
「ブリトー」を上手に巻くことができたら、ゲーム内の通貨「Burrito Bucks」がもらえる
Chipotle
先着10万人のプレイヤーには、無料のブリトーが実店舗で食べられるクーポンコードが与えられるほか、1日の終わりにトップの成績を獲得したプレイヤーには、1年間無料でブリトーが食べられる特典が与えられる
Chipotle
ブリトー配達ゲームなど、他のゲームもあり、さらなる特典を得ることもできる
Chipotle
ゲーム内通貨「Burrito Bucks」は、ゲーム中のスピードアップやユニフォームの新調などに使える
Chipotle
マクドナルド(McDonald's)は、AltspaceVRとSpatialというプラットフォームを使い、旧正月を祝うバーチャルイベントを開催し、メタバースに踏み込んだ
McDonald's
Source: Food and Wine
ここには十二支をかたどった中国風の彫像が展示されている
McDonald's
来場者は、占いをしてもらえる
McDonald's
干支は、人の生まれ年に基づいたもので、運勢を占うのに使われる
McDonald's
この設計を担当したウンベルト・レオン(Humberto Leon)は、ポップカルチャーとファッション業界での仕事からインスピレーションを受けたと語っている
McDonald's
Source: McDonald's
バーチャル新年会では、旧正月のお祝いでは定番の提灯が飾られた
McDonald's
マクドナルドは複数の商標を出願しており、メタバースにウェンディーズやチポトレのような仮想店舗をオープンする計画のようだ
McDonald's
Source: Nation's Restaurant News
マクドナルドが出願した商標は「実際の商品と仮想の商品を提供する仮想レストラン」と「宅配をする仮想レストランの運営」についてのものだ
McDonald's
ベーカリーカフェのパネラ(Panera)も同様の計画があるようで、2022年初めに「パネラバース(Paneraverse)」の商標を申請している
Allana Akhtar/Business Insider
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)