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エコフレンドリーを新たなステータスシンボルに…ライフスタイルの変化で排出量70%削減が可能

国連は、人々に肉より野菜を食べてほしいと願っている。

国連は、人々に肉より野菜を食べてほしいと願っている。

San Francisco Chronicle/Hearst Newspapers via Getty Images

  • 気候変動に関する新たな報告書では、環境に配慮することをステータスシンボルにすべきだとしている。
  • レンタルファッションからハイドロフラスクに至るまで、エコフレンドリーな選択肢は増えつつある。
  • そのような選択をすることは、高いステータスを得るための手段となっている。というのもその選択の多くが富裕層に特化したものとなっているからだ。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が発表した報告書によると、国連は人々がエコフレンドリーなライフスタイルを、ステータスシンボルとして捉えるようになることを望んでいる。

つまり、在宅勤務を増やし、車の運転を減らし、菜食主義を取り入れるということだ。ライフスタイルをそのように変化させることで、2050年までに温室効果ガスの排出量を最大70%削減できるという。そして、このようなエコフレンドリーなライフスタイルは、ステータスを誇示する新しい方法になってきている。

ライフスタイルの変化を促すために、報告書ではその対極にある行動から話題をそらすことによる現状打破を奨励している。例えば、車を運転することをステータスシンボルとして強調するのではなく、公共交通機関の利点を強調するといったことだ。

ジャーナリストのルーシー・シーグル(Lucy Siegle)は、「環境への配慮をステータスシンボルとすることは、すでに定着している」とThe Timesで指摘している。その証拠として、レンタルファッションの増加、電気自動車を運転する著名人、そして2022年のアカデミー賞にノミネートされた人への賞品に「自然資本」(スコットランドの自然保護区域にある土地)が含まれていたと報じられたことなど、豊富な事例を紹介している。

サステナブルファッションのインフルエンサーの考え方も進化しており、サステナブルな服のブランドを売り込むことをやめ、PR会社が無料で配布する服を拒否するまでになった。それらはどこまで行っても消費を促すものだからだ。また、高級マンションでは環境に優しいアメニティを提供するところが増えている。さらに、携帯ボトルのハイドロフラスク(Hydro Flask)を持ち歩くことが流行し、それが環境に対する責任を果たしていることをアピールする方法にもなっている。

環境への配慮のあり方の変化は、ステータスシンボルの進化を反映している。つまり、富を誇示することが、もはや富を持つことを示す方法ではなくなっているのだ。

エリザベス・カリード=ハルケット(Elizabeth Currid-Halkett)の著書『The Sum of Small Things: A Theory of an Aspirational Class.』によると、2007年以降、資産額上位1%の富裕層は物質的な財への支出を減らしている。その代わりに、彼らは「目立たない消費」に目を向け、自らの文化資産を誇示するような無形のものに支出するようになっているという。

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