導入進む「AI面接」。約5割が採用プロセスにAIを活用、候補者を選考する仕組みとは?

AI面接

採用の現場ではAI面接がトレンドになっている。

gremlin/Getty Images

求人に応募したとき、たいていの人は生身の人間との面接を想定するだろう。ところが最近、選考プロセスはまずAI面接からというケースが増えている。

人事系コンサルティング会社マーサー(Mercer)が行った大規模な分析によると、2019年時点では対象企業の半数近くが候補者へのリーチや選考にAIを使っていた

それにも増して、ここ2年でAI技術が頻繁に使われるようになったのが動画面接だ、とサセックス大学ビジネススクールの研究者、ディミトラ・ペトラカキ(Dimitra Petrakaki)は言う。

「コロナ禍によって、こうした技術やAIのアルゴリズムが面接で使われるケースが増えてしまいました」

ただし求職者の多くは、こうした技術がどのように機能するのかを理解していない。

そこで本稿では、AI技術が候補者をどう評価しているのか、求職者はどんな備えをすればいいのかについて、サセックス大学ビジネススクールの研究者や、AI面接プラットフォームの最大手ハイアービュー(HireVue)に話を聞いた。

進化するデータをベースに候補者を評価

大手のAI評価ツールでは、オンライン面接のような環境で事前に設定した質問に答える形で、動画を制限時間内で録画するよう候補者に依頼が行く。

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