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- ニューヨーク・タイムズによると、Twitterはイーロン・マスクによる買収提案に対抗するため、「ポイズンピル」による防衛策を検討しているという。
- The Informationは、取締役会が買収の動きに抵抗するつもりだと報じた。
- イーロン・マスクは430億ドルでツイッターを買収することを提案した。
Twitterの公式アカウントのプロフィール欄にも書いてある。
「何が起こっているんだ?!(What's happening?!)」
イーロン・マスクがTwitter買収を提案した2022年4月14日(現地時間)とこの2週間についても同じことが言えるだろう。
ニューヨーク・タイムズとThe Informationは、同じく4月14日にTwitterの取締役会がこの申し出を受け入れないつもりであることを報じた。
この状況に詳しい人物がThe Informationに語ったところによると、マスクによる買収は取締役会にとっては望まれないものだという。
また、ニューヨーク・タイムズによると、Twitterの取締役会は買収を防ぐために「ポイズンピル」と呼ばれる方法を使うことを議論していると、状況を知る2人の人物が語ったという。そして、イーロン・マスクによる430億ドル(約5兆4000億円)の買収提案について検討するため、4月14日にTwitterの取締役会が開かれたことを付け加えた。
「ポイズンピル」は「Shareholder rights plan」としても知られる戦術で、より多くの株式を発行することで買収者の株式を希釈化し、他の現株主が割安な価格で買い増しできるようにして、敵対的買収が金銭的な痛みを伴うようにするものだ。
イーロン・マスクは4月上旬にTwitterの筆頭株主となったが、バンガード・グループ(Vanguard Group)が株式を買い増し、現在に至っていると、ウォール・ストリート・ジャーナルが14日に報じている。
マスクは、もし買収できなかったら、持ち株の売却を考えるだろうと述べた。
Twitterは、この申し出を「一方的な提案」であり、「拘束力はない」とし、検討するとした。
ニューヨーク・タイムズが報じたところによると、マスクは4月13日にTwitterのブレット・テイラー(Bret Taylor)会長に宛てた書簡の中で、「私がTwitterに投資したのは、世界中の言論の自由のためのプラットフォームとなる可能性を信じているからだ」と述べている。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)