2要素認証はアカウントを保護するための重要な手段だ。
撮影:小林優多郎
個人情報を安全に保つことは、多くの人にとって最重要課題といっていい。
機密データを保護する最も簡単な方法の1つは、アプリやデバイスで2要素認証(2ファクタ認証)を有効にすることだ。
アップル製品のユーザーであれば、かんたんな手続きで、自分のアカウントに自分だけがアクセスできるようにして安全性を高められる。
この2要素認証を有効にすると、アカウントにログインするたびに、パスワードだけでなく、信頼できるデバイスに送信される6桁のコードも入力する必要がある。
なお、iPhoneやiPadなどの「モバイル端末」と「Mac」では、2要素認証の設定が異なる。この記事ではどちらもの設定方法について解説している。
iPhone/iPadで2要素認証を有効にする方法
1.デバイスのホーム画面で「設定」アイコンをタップする。
下記の作業に進む前に、デバイスがiOS 10.3以降、iPadOS 13.1以降にアップデートされていることを確認しよう。
2. 設定メニューの上部にある自分の名前をタップし、「パスワードとセキュリティ」を選択する。
画面が表示される前にiCloudのパスワード入力が必要な場合がある。
3. 「信頼できる電話番号」に電話番号を入力する。
この電話番号は、iPhoneを使用している場合はその電話番号、あるいはSMSで確認コードを受け取れる他の携帯電話番号のいずれかにする必要がある。
電話番号を入力し、「番号の確認方法」(確認コードの受信方法)に「SMS」または 「音声通話」を選んで「送信」をタップする。
画像:筆者によるスクリーンショット(加工は編集部)
4. SMSを選んで「送信」をタップすると、登録した電話番号に6桁のコードを含むメッセージが届く。
5. 表示されたボックスに6桁のコードを入力すると、「2ファクタ認証」が「オン」になる。
これで2要素認証がオンになった。
画像:筆者によるスクリーンショット(加工は編集部)
Macで2要素認証を有効にする方法
1. アップルメニューをクリックし、「システム環境設定」を開く。
次に進む前に使っているMacが最新OSにアップグレードされていることを確認する。
2. 「Apple ID」をクリックし、「パスワードとセキュリティ」をクリックして開く。
「パスワードとセキュリティ」は左側のメニューにある。
作成:Business Insider Japan
3. 「2ファクタ認証」がオフの場合は「有効にする」をクリックする。
画面はすでに2ファクタ認証が有効になっている状態。
作成:Business Insider Japan
なお、iOS 10.3またはmacOS 10.12.4以降でApple IDを作成した場合は、自動的に2要素認証がオンになっているので、ここで紹介した手順は必要ない。
2要素認証をすでに有効にしている場合、それを無効にすることはできない。最新バージョンのiOSおよびmacOSの機能を使うには、このレベルのセキュリティーが必須となっている。