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- アル・ルピアーノは、彼自身と妻、妹が珍しいタイプの脳腫瘍と診断され、その関連性に気が付いた。
- それを調べるために、ルピアーノはニュージャージー州ウッドブリッジにある高校の同窓生のためのFacebookのグループを作ったとPeopleが報じている。
- 現在、専門家たちは、この学校の卒業生100人近くが同様の脳腫瘍と診断された理由を解明しようとしている。
Peopleによると、環境科学者が同じ高校の卒業生100人近くが、同じ珍しいタイプの脳腫瘍を発症した理由を解明しようとしている。
アメリカ・ニュージャージー州ウッドブリッジにあるコロニア高校に在籍したことのある生徒や職員のうち、少なくとも94人が珍しいタイプの脳腫瘍と診断された。これを懸念する声がウッドブリッジで高まったことから、環境エンジニアリング会社のT+M Associatesが学校と脳腫瘍との関連性を調査することになったとWABCが報じている。
Peopleによると、コロニア高校の卒業生である環境科学者のアル・ルピアーノ(Al Lupiano)は、1990年代後半、27歳のときに脳腫瘍と診断されたという。2021年には同じく卒業生である妻と妹が同じ日に脳腫瘍と診断された、とルピアーノはCBS New Yorkに語っている。
「私も妻も妹も同じ腫瘍になるなんて、偶然にしては共通点が多過ぎると、最初から妹に話していた」
妹が2021年2月に亡くなり、彼は高校との関連性を疑うようになった。そこで、同窓生で他にも脳腫瘍を発症した人がいるのかどうかを調べるために、Facebookでグループを作成したところ、100人近くが発症していることが明らかになった。
彼は現在、地元当局とともに原因究明に取り組んでいる。
「電離放射線こそが、この脳腫瘍に関連する唯一の環境的な要素だということを懸念している。汚染された水でもなく、空気でもない。土壌に含まれる何かでもない」と彼はCBSに語っている。
「悪い習慣によって引き起こされるものでもないのだ」
Peopleによると、地元当局は州の保健局、環境保護局、そして連邦有害物質・疾病登録局に連絡し、次のステップを待っているところだという。
WABCによると、環境調査は1カ月間続き、その間も学校は開校したままになるという。
在校生はWABCの取材に対し、「心配だ」と話している。
「調査結果が出るのを待っている。みんなが祈り、最善を願っている」とコロニア高校の3年生はWABCに語っていた。
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)