※本記事は、2021年4月27日に公開した記事の再掲です
iPhoneで撮った写真は非表示のアルバムにいれることで隠せる。
撮影:今村拓馬
サプライズの誕生日プレゼント写真など、iPhoneで撮影した写真を他の人には見られたくなかったり、特定の古い写真は残しておきたいけど見たくはなかったり、というケースはよくあること。
そこでiPhoneには写真を隠す方法がいくつか用意されている。
例えば、写真アプリで非表示のアルバムを作成したり、メモアプリを使ってパスワードで保護されたメモに画像を移動したり、テキストメッセージで写真を偽装したりなど。この記事では、これらの方法を解説する。
【1-A】写真アプリでiPhone上の写真を非表示にする方法
iPhoneでは、選択した写真を写真アプリの非表示アルバムに追加可能。iOS 14以降では、アルバム自体をリストから非表示にできるようになっており、より効果的に写真を隠せる。
ちなみに、iOS 14よりも前のバージョンでは、アルバムリストに「非表示」というアルバムが登録されているので、逆に目立ってしまい効果的な解決策ではなかった。
写真を非表示にする手順は下記のとおり。
1.写真アプリに移動して、非表示にする画像を開くか、非表示にする複数の画像を選択する。
2.左下隅にある「共有」アイコンをタップする。
共有アイコンは、矢印が上方向に突き出た箱のようなデザインをしている。
左下の「共有」アイコンをタップする。
画像:筆者によるスクリーンショットを基に、編集部が加工。
3.下部のタスクバーをスクロールして、「非表示」を選択。
非表示ボタンは、目に斜線を乗せたデザインのアイコンだ。
非表示をタップする。
画像:筆者によるスクリーンショットを基に、編集部が加工。
4.ポップアップの「写真を非表示」をタップして確定する。
ポップアップの「写真を非表示」を選択。
画像:筆者によるスクリーンショットを基に、編集部が加工。
写真はメインアルバムから削除され、「非表示」というアルバムに登録される。
「非表示」アルバムにアクセスするには、写真アプリの「アルバム」タブに移動。画面をスクロールしていくと、「その他」のセクションに「非表示」がリストアップされているので、タップすればいい。
【1-B】写真アプリで「非表示」アルバムを隠す方法
「非表示」アルバム自体をアルバムの一覧から非表示にすることで、非表示にした写真を写真アプリからアクセスできないようにもできる。その方法は次のとおり。
1.設定アプリを起動する。
2.「写真」アプリが表示されるまで下にスクロールして選択。
設定アプリのリストから「写真」アプリを選ぶ。
画像:筆者によるスクリーンショットを基に、編集部が加工。
3.「“非表示”アルバム」のスイッチを左にスワイプする。
「“非表示”アルバム」をオフにする。
画像:筆者によるスクリーンショットを基に、編集部が加工。
緑色から灰色に切り替えると、オフになる。
4.これで非表示アルバムは、写真アプリの「その他」に表示されなくなる。
アルバムを再表示するには、設定に戻り「“非表示”アルバム」の切り替えをオンに戻す。
【2】メモアプリでiPhone上の写真をロックする方法
ほかのユーザーが写真を閲覧できないようにする方法として「メモアプリに写真を貼り付けて、パスワード付きの非表示状態にする」というものがある。
その手順は次のとおり。
1.非表示にしたい画像を開き、「共有」アイコンをタップ。
2.一覧から「メモ」を選んで、保存先を選び保存する。
保存先を選んだら「保存」を押す。
画像:筆者によるスクリーンショットを基に、編集部が加工。
画像を貼り付けたメモを作成する画面が表示されるので、保存先を選択してから右上の「保存」をタップする。
3.メモアプリを開き、画像を貼り付けたメモを開く。
4.画面の右上隅にある3つのドットアイコンをタップする。
右上隅のアイコンを選択。
画像:筆者によるスクリーンショットを基に、編集部が加工。
5.ポップアップメニューにある「ロック」を選択する。
錠前型のアイコンが「ロック」。
画像:筆者によるスクリーンショットを基に、編集部が加工。
6.パスワード設定画面が表示されるので、パスワードと確認を入力。
また。パスワードを忘れた時のヒントも登録可能。入力したら右上隅の「完了」をタップする。
すでにメモアプリでロックを使用している場合は、そのとき設定したパスワードの入力が求められる。
7.パスワードが設定されると、メモ入力画面の右上隅にロックアイコンが表示される。
ロックされた状態の表示。
画像:筆者によるスクリーンショットを基に、編集部が加工。
ロックアイコンをタップすると、メモに入力した内容が非表示になり、「このメモはロックされています」というメッセージが表示される。
内容を確認したいときは「メモを表示」 をタップし、パスワードを入力。メモの表示が終わったら、ロックアイコンをもう一度タップすれば再度非表示にできる
8.最後に、写真アプリから元の画像を削除する。
削除すれば、その写真はメモアプリのロックされたメモでしか確認できなくなる。
【3】iPhone上のメッセージに写真を保存しておく
写真アプリやメモアプリは、ほかのユーザーがチェックする可能性がある場合、写真をメッセージアプリやメールアプリで特定のテキストと一緒に自分宛に送信し、写真アプリから削除するのもひとつの手だ。
ほかのユーザーはメッセージアプリやメールアプリの履歴をさかのぼって調べない限り見つけ出すのは難しく、自分が見つけたい場合は特定のテキストで検索すればすぐにアクセスできる。
中山智:海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。