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週休3日を導入した企業に4倍の求人応募。ミレニアル社員が語る「週40時間労働は時代遅れ」の本音

週休3日

Doug Chayka for Insider

前編から続く

サンフランシスコに本社を置くBolt(ボルト)は、従業員約700人を抱えるテック系スタートアップ企業だ。そのBoltが週休3日を全面導入をしたと聞き取材を始めた当初は、週4日勤務が果たして本当なのか半信半疑だった。

一番気になったのは、金曜日は本当に休んでいるのか、なんだかんだで働いているのか、という点だった。上司から「そろそろ家に帰るように」と言われるのと、そもそも自宅で仕事をしているのに目の前の仕事を棚上げにするのは別物だ。

しかし、優秀な人材が多く集まるシリコンバレーのスタートアップでは、週4日勤務に慣れるまでにはかなりの時間を要し、かなりの努力も必要だということが分かった。

自由時間をどう使う?

エンジニアのヤンは当初、金曜日にノートPCを開き、Slackとメールの受信箱を見つめ続けていたが、しばらくして新しいメッセージが入ってこないことに気づいたという。

同社の弁護士のアレシャ・ナシモバに至っては、法務担当者はやらなければならないことが山積しているのだからと、週4日勤務の指示を完全に無視していた。だが次第に、金曜日に会議を入れても同僚たちに断られ、月曜日にしてほしいと言われるようになった。上司に相談したところ、「だめだよアレシャ、実験に参加してくれ。せっかくの実験が台なしじゃないか」と言われたという。週4日勤務を受け入れるには、上司からの直接の命令が必要だったというわけだ。

新しい勤務体系になって6カ月が経過した今は、金曜日にノートPCを開く従業員はほとんどいない。特に中堅以上の従業員からは、新しい休日にはこの静かなひとときを2、3時間使って、集中力を要する仕事に取り組むようになったという声もあった(従来は土日に取り組んでいた)。これまでの週5日制が実質的には「週5日半」だったように、彼らにとっては、新しい勤務形態は正確に言えば「週4日半」なのだ。

とはいえ、これで通常の週末を家族と過ごせるようになったことは大きな改善だ。Boltのサポート担当ディレクターであるキンシー・クラークは言う。

「これまで妻は土日も僕を当てにできませんでしたが、今は安心して頼ってもらっています。以前と違って、週末に仕事の手を抜くことができるようになったのは確かです」

金曜日が休日になったことで、従業員は新たな自由時間をどう活用するかを考える必要に迫られた。ある若手エンジニアは、社外の友人は金曜日も仕事しているため、Boltの従業員同士で集まって週末には入れないようなレストランでランチをすることもあると話す。

しかし従業員の多くは、金曜日を「一人の時間を大切にする日」にしている。趣味に没頭する人もいる。エンジニアのアヤベ・サトコ(25)は、金曜日を利用して手描きのシールをEtsyで売り始めたという。

アヤベ氏

アヤベは自由時間が増えたおかげで、Etsyで販売するシールの絵を描く時間がたっぷり取れるという。

Jason Henry for Insider

同じくエンジニアのナマン・カプール(23)は、スタートアップでの仕事環境を語るYouTubeチャンネルを立ち上げ、金曜日には動画の撮影と編集を行っている。

「土日しか休みがないと、なかなか時間が取れないんですよ。金曜日も世間は仕事ですが、この時間は自分だけのもの。何か社会的なことをしなければというプレッシャーもありませんしね」

Boltの従業員の大多数が、金曜日を洗濯や買い物などの家事にあてると回答している。退屈に聞こえるかもしれないが、そうすることで土日に家族や友人と楽しく過ごせるのは非常に大きなメリットだし、いい息抜きにもなる。エンジニアのセラ・ヤン(23)は、「社会的なバッテリーを充電できるので、週末のほうがいきいきしています」と言う。

やってみて分かった週休3日のデメリット

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