ゾッとする? 写真で見る、廃墟と化したかつてのディズニー・リゾート

※本記事は、2021年7月22日に公開した記事の再掲です

湖

Seph Lawless

  • 長い歴史の中で、ディズニーは複数のプロジェクトを終わらせてきた。いくつかのパークが時間とともに朽ちていっている。
  • リバー・カントリーはウォルト・ディズニー・リゾート初のウォーターパークだったが、3人の子どもがパーク内で死亡した。
  • ウォルト・ディズニー・ワールドのディスカバリー・アイランドは1999年に閉園し、それ以来手付かずのままだ。

ベイ・レイクにあるディスカバリー・アイランドは1999年以来、放置されている。

ディスカバリー・アイランド。

ディスカバリー・アイランド。

Matt Sonswa/ YouTube

島にはディズニー・リゾート・ボートまたはウォルト・ディズニー・ワールド・クルーズでのみアクセスできた。1970年代から1990年代にかけて、最高の観光地として知られている。


1974年に野鳥保護区域としてオープンした時は「トレジャー・アイランド」と呼ばれていた。

当時のトレジャーアイランド

MattSonswa/YouTube

その後、1978年に「ディスカバリー・アイランド」としてブランド再生された。たくさんの珍しい動物や大きな鳥小屋、フラミンゴのプール、観光客用のビーチを備えていた。


さまざまな理由から、1999年に閉園した。

取り残されたビーチチェア。

Matt Sonswa/YouTube

周囲をうろつく野生のワニの恐怖、スタッフの鳥の取り扱いに対する非難、パーク内で見つかった人を死に至らしめる細菌など、さまざまな理由で閉園した


閉園する際、動物たちは近くにあるディズニー・ワールドのアニマル・キングダム・リゾートへ移された。

倉庫のような建物

Matt Sonswa/YouTube

それ以来、島は手付かずのままだ。


一般人がこの島を探検することは禁じられている。

ジャングルのような森

MattSonswa/YouTube

不法侵入が見つかると、逮捕されたり、ディズニー・ワールドから追放される可能性がある。

実際、2020年にはそれが現実となった。USA Todayが入手した警察の調書によると、ディスカバリー・アイランドで数日キャンプ生活をしたアラバマ州モビール在住の42歳の男が2020年4月30日に逮捕された。

警察の調べに対し、男は一般人の立ち入りが禁止されているとは知らなかったと話したという。


今ではゴーストタウンのようだ。

崩れかけの建物

建物が崩れ落ち始めている。

Matt Sonswa/YouTube

立ち入りが許可されていたとしても、実際に上陸したくはないだろう。

島の様子を映像に収めようとこっそり忍び込む人間もこれまでにいたが、老朽化した建物や育ち過ぎた植物などはかなり危険だ。


1976年、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート初のウォーターパークとしてオープンしたリバー・カントリーは、2001年11月に閉園した。

湖

リバー・カントリー。

Seph Lawless

写真家セフ・ローレス(Seph Lawless)さんが撮影したリバー・カントリーの写真をもっと見たい人はこちら


パークは、泳ぐのに十分な深さがある小川に見えるようデザインされた。ウォータースライダーを備えた人工の山もあった。

ウォータースライダー。

ウォータースライダー。

Seph Lawless

ディズニー初のウォーターパークとして、大人気だった。


オープン当初、リバー・カントリーは非常に好調だった。しかし、1980年には水中で発生したアメーバのせいで、男の子が死亡した。

橋

Seph Lawless

アメーバは男の子の脳と神経系を攻撃し、男の子は命を落とした。アメーバはどこにでも発生し得ることから、ディズニーは責任を免れた


2年後には、ウォータースライダー「Whoop 'n' Holler Hollow(フープン・​ホラー・ホロー)」から落ちた男の子が溺死した。

木製の屋根付き台

Seph Lawless

ディズニーは家族から訴えらえた。家族は水がどのくらい深いのか、警告が全くなかったと主張した。監視員の1人は、このスライダーでは1日に何十人もの子どもたちを救助しなければならなかったと証言した。


1989年、別の男の子が同じ場所で溺死した。

写真保存不可

ただ、パークは2001年9月まで営業を続けた

9月11日に発生した同時多発テロ事件をきっかけに、リバー・カントリーはメンテナンスのために一時閉園。その後、営業を再開することはなかった。ディズニーは2005年に正式に閉園を発表した。


今では、パーク内の植物は育ち過ぎ、建物は老朽化している。どこか悲しげな雰囲気だ。

写真保存不可

1976年のオープン当初の姿とはかけ離れている。


当時の宣伝文句の1つは「水着と笑顔を持って行こう。リバー・カントリーではどちらも使い切るだろうから」だった。

写真保存不可

今、聞くとこの宣伝文句はより不気味に感じられる。


奈良ドリームランドは本物のディズニー・リゾートではないが、それを真似て作られたものだ。

奈良ドリームランド

奈良ドリームランド。

Logan Bush/Shutterstock

カリフォルニアのディズニーランドを真似て日本で作られたこの遊園地は1961年にオープンした。独自のメインストリートUSAや眠れる森の美女の城もあった。


ディズニーのマッターホルン・マウンテン、眠れる森の美女の城、モノレール、メインストリートUSAなどのレプリカがあった。

ジェットコースター

Aaron Herron/Shutterstock

入場者数の減少によって、奈良ドリームランドは2006年に閉園した


観光客のいない荒廃したパークには、不気味な雰囲気が漂っている。

奈良ドリームランドの入口とみられる場所

Logan Bush/Shutterstock

奈良ドリームランドは2016年に解体された。つまり、この場所で写真を撮ることはもうできないということだ。

[原文:16 photos of abandoned Disney resorts that will give you the creeps

(翻訳、編集・山口佳美)

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