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NASAが最新地形スキャナーを公開…宇宙飛行士による月面探査をサポート

NASAの「Kinematic Navigation and Cartography Knapsack(KNaCK)」は、視界の悪い場所で宇宙飛行士を道案内することを目指している。

NASAの「Kinematic Navigation and Cartography Knapsack(KNaCK)」は、視界の悪い場所で宇宙飛行士を道案内することを目指している。

NASA/Michael Zanetti/Insider

  • NASAは、宇宙飛行士が月面で周囲をマッピングするのに役立つ、バックパックサイズのスキャナーを開発している。
  • このスキャナーはリアルタイムで3Dマップを作成し、未踏の場所や暗い場所で宇宙飛行士が移動するのをサポートする。
  • NASAは1972年以来初めて、人類を月面に送ることを計画している。

アメリカ航空宇宙局(NASA)は、開発中のバックパックサイズのスキャナーの画像を公開した。これは月面探査で宇宙飛行士をサポートをするためのものだ。

「Kinematic Navigation and Cartography Knapsack (KNaCK)」と名付けられたこのシステムは、月の南極など未踏の場所や視界が非常に悪い場所で宇宙飛行士が歩くのをサポートするように設計されているとNASAは2022年4月21日の声明で述べている

下のアニメーションは、ドローンの着陸の様子がKNaCKを用いるとどのように見えるかを示している。

ドローンが巻き上げたホコリ(左上)は、距離を虹色のグラデーション(右上)で、移動の速さを青から赤のグラデーション(下)で表されている。

ドローンが巻き上げたホコリ(左上)は、距離を虹色のグラデーション(右上)で、移動の速さを青から赤のグラデーション(下)で表されている。

NASA/Michael Zanetti

KNaCKは、LiDAR(ライダー)という光を用いたリモートセンシング技術をベースにしている。コウモリが超音波の反射を利用して自分の位置などを把握するように、この技術では光を点滅させて、宇宙飛行士の周囲を3Dでマッピングする。

ドローンが巻き上げたホコリの距離や速度を示している。

ドローンが巻き上げたホコリの距離や速度を示している。

NASA/Michael Zanetti/Insider

月のような環境では、今のところナビゲーションに役立つGPSはない。

そのため、リアルタイムでマッピングできるこのツールによって、宇宙飛行士はどこまで移動したのか、次の目的地はどこかを知ることができると、アラバマ州ハンツビルでKNaCKプロジェクトを率いるマイケル・ザネッティ(Michael Zanetti)博士は声明で述べている。

このスキャナーは小型のバックパックのように持ち運ぶことができ、探査車にも搭載できる。

2021年末のニューメキシコ州で、バックパックサイズのKNaCKプロトタイプのテストを行うマイケル・ザネッティ博士。

2021年末のニューメキシコ州で、バックパックサイズのKNaCKプロトタイプのテストを行うマイケル・ザネッティ博士。

NASA/Michael Zanetti

月の南極では、地平線から3度以上の高さに太陽が昇ることはなく、大部分が永久に深い闇に覆われている。声明によると、このように視界が非常に悪い場所でも、宇宙飛行士による探査をKNaCKがサポートできるだろうとしている。

2025年までに再び月へ行けるのか

1972年12月19日、ジーン・サーナン(Gene Cernan)が月面を歩いたのを最後に、約50年にわたって地球以外の星に足を踏み入れた宇宙飛行士はいない。

声明によると、NASAはアルテミス計画の一環として、月への有人探査をまもなく再開することを目指しており、それには未踏の地である月の南極の探査も含まれるという。

NASAは2021年11月、有人月面探査を2024年までに行うという計画を、2025年に延期した。そのため、アメリカ政府高官は中国がアメリカを打ち負かすかもしれないと懸念を抱くようになったと、以前Insiderでは報じている

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