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中国株の動向を探る指標の一つは「大気汚染」…調査会社によると、低迷はしばらく続きそう

大気汚染でかすむ北京の空。

大気汚染でかすむ北京の空。

AP Photo/Mark Schiefelbein

  • 株式市場調査会社のDataTrekは、中国がCOVID-19の流行を抑え込もうと奮闘する中、中国株の低迷が続く可能性があると指摘している。
  • 同社は中国経済が成長を取り戻したかどうかを分析するために、都市の大気汚染データを追跡している。
  • 「都市の活動が活発であれば、より多くの汚染物質が発生する」とDataTrekは説明している。

DataTrekの共同設立者ニコラス・コラス(Nicholas Colas)は、2022年4月22日のノートで、中国がCOVID-19の流行を抑え込もうと奮闘する中、中国株は低迷が続く可能性が高いと述べている。

コラスが指標として分析に用いたのは、これまで取り上げられてこなかった大気汚染度のデータだ。

「都市の活動が活発であればあるほど、より多くの汚染物質が発生するというシンプルな考え方だ。1日のタイムラグで得られる大気汚染データを過去のデータと比較すれば、汚染物質の増減が合理的に判断できる」とコラスは説明する。

気象パターンや夏休み、大気汚染対策などの要素が変動するためデータは完璧ではないかもしれないが、都市の活動をほぼリアルタイムで把握できる。2022年2月に開催された北京冬季オリンピックでも、市当局は公害軽減のための対策を講じた。

では、現在のデータは何を示しているのだろうか。

コラスによると、上海、北京、深圳、天津など中国各都市で、2021年に比べて空気がきれいになっているという。例えば、香港の北にあるハイテク製造都市の深圳では、2021年にはわずか35日だった「グリーン(クリーン)デー」が、2022年には62日に増加した。

都市の住民は大気汚染が改善されたことを評価するだろうが、経済的な観点からは必ずしも良い兆候とは言えず、中国の株式投資家にとっても最高の状況を示しているわけではない。

「中国が長年の大気汚染問題を抑え込むことに成功していたとしても、1年の変化からは、経済活動はよくても2021年と同じくらいだとしか言えない」とコラスは述べている。

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