フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
Tim Levin/Insider
- 2022年4月、フォード初の電動ピックアップトラック「F-150ライトニング」の生産が開始された。
- フォードはミシガン州ディアボーンにこのEVを組み立てるための真新しい施設を建設した。
- この工場では、自立走行しながら充電する台車など、クールなテクノロジーが多く使われている。
2022年4月26日、フォード(Ford)は完全電動のピックアップトラック「F-150ライトニング」の生産を開始した。これはフォードの電気自動車へのシフトにとって重要な節目となる出来事だ
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
Ford
デトロイトの自動車メーカー、フォードは、革新的な電動ピックアップトラックを組み立てるために最新鋭の設備を導入した施設を作り上げた
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
Ford
秋にフォードがまだこの建物や試験装置の最終調整をしていた頃、我々はこの広大な組立工場の内部をいち早く見学することができた
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
Tim Levin/Insider
50万平方フィート(約4万6450平方メートル)の工場ツアーに参加し、F-150ライトニングがどのように製造されるのか、その工程を見学してみよう
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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ルージュ・エレクトリック・ビークル・センター(Rouge Electric Vehicle Center)は、フォードが7億ドル(約8900億円)を投じてルージュ・コンプレックスに建設した工場で、ガソリン車のFシリーズトラックも生産されている
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター完成予想図。
Ford
このピックアップトラックのフレームやボディは近隣で、またバッテリーパックは別の場所で製造されている。この輝く建物にF-150ライトニングのすべての部品が集まってくるのだ
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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塗装されたF-150のキャビンと荷台はベルトコンベアで運ばれてくる
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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そこから各ステーションに移動して内外装のパーツが取り付けられ、金属のかたまりが徐々に働くトラックの姿になっていく
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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この広いオープンスペースは、部品を一時的に保管しておくための場所だ。まだ生産が本格化していないため、我々が訪問したときには何もなかった
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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一部が組み立てられた車両は、自律走行する電動の台車に乗せられて工場内を移動する
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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この台車は床にある磁気トラック(軌道)をたどって進み、人が前を横切ると感知して止まる
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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各台車にはリフトが内蔵されており、作業する人やその内容に応じて、パーツを作業しやすい高さに持ち上げる
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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台車はステーションに停車すると、ルート上に点在する充電ポイントからエネルギーを補充する
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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従来の工場では、組立ライン全体がつながっていて同じ速度で車が移動していた。しかし、フォードによると、この台車はさまざま速度で進めるため、柔軟に対応できるようになったという
F-150の従来の組み立てライン。
Carlos Osorio/AP
各ステーションには、次に来るトラックの構成を把握して作業員に必要な指示を出すコンピューターがある。ボルトの締め付けなどの作業が正しく完了するまで、車両はラインを移動しない
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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この画面で、作業員に生産に関する変更事項などの最新情報の通知もできる
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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この工場では、ネジを回すだけでなく、ネジの頭のつぶれや嚙み合わせの不良を感知する電動工具を導入してる
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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一度に複数のボルトを締めることができる高度な機器を使い、作業時間を短縮して、荷台の内部など作業が難しい場所にも対応できるようになった
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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工場を見てすぐに気が付くのは、多くの機器が吊り下げられているので開放感があるということだ
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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車体が運び込まれる建物の反対側にはシャーシ工場があり、フレームにサスペンションなどの部品を組み立てていく
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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これらの巨大ロボットは、フレームとバッテリーパックを持ち上げて組み立てていく
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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その後、巨大なシザーリフトが降りてきて、キャビンと荷台を持ち上げてシャーシの上に載せる。そして完成間近のトラックは組み立ての最終段階へと進んでいく
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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車に最後に付けるものは、タイヤやオイルなどの液体類だ
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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このツールはタイヤのナットを一度に締めることができる
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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このセクションでは、ロボットアームがトラックを押して重量をかける
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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フォードはこのようにして車載重量を測る計器を点検、調整している。バッテリーの航続距離を正確に予測するために荷台の重量を測定するものだ
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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最終ラインでは、一連の最終品質検査を実施する
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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数十台のカメラを使用して部品の不備や間違いを検査する自動検査ブースがあり、
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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次に明るい照明の下で作業員が目視検査を行う
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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ここでは雨漏りの検査が行われる
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ここで最後の目視検査をする
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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最後に充電ステーションでバッテリーを満タンにし、ピックアップトラックは工場を出る
フォードのルージュ・エレクトリック・ヴィークル・センター。
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(翻訳:大場真由子、編集:Toshihiko Inoue)