電気料金高騰でもEVの普及は着実に進む。専門家注視の世界5カ国8銘柄、キーワードは「充電」

テスラ 電気自動車

ロシア・ウクライナ戦争による資源高および電気料金の高騰を背景に、電気自動車(EV)普及の見通しを疑問視する声が高まっている。しかし、EV市場の専門家たちは確信を抱いているようだ。

REUTERS/Francois Lenoir

イーロン・マスク率いるテスラが先陣を切って、電気自動車(EV)の普及がこの5年間で劇的に進んだ。

レガシー自動車大手が居眠り運転を続けている間に、テスラはEV分野のテクノロジーを武器に優位に立ち、その株価はパンデミック発生以前の10倍近くに跳ね上がった。

ただ、同じ電動化の波に乗り、大きな成長の余地を残しながらも、テスラほどの輝きを放つことができなかった競合は多い。

内燃機関車から電気自動車への移行は、二酸化炭素排出量を削減する世界的な取り組みに不可欠な構成要素だが、そのペースは2015年のパリ協定で定められた国際目標を達成するにはほど遠いものだ。

EV移行を足止めする最も大きな際立った障害として挙げられるのが、EV向けの充電インフラの不足。充電切れで立ち往生するような事態は起こらないと確信できなければ、消費者はEVを選ばない。

ほとんどの先進国では、あらゆる町、あらゆる幹線道路沿いに複数のガソリンスタンドがあるのが普通だ。どこで道に迷っても給油に困らない状況に、ガソリン車あるいはディーゼル車を運転する誰もが慣れきっている。

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