パリス・ヒルトンはアメリカNBCのトーク番組でNFTを宣伝した。2021年1月24日。
NBC/Comcast
- インスタグラムのアダム・モッセーリ(Adam Mosseri)CEOは5月9日、NFTをサポートする機能を導入することを明らかにした。
- 今週中に限定的に展開されると同CEOは述べている。
- 2021年に関心が急上昇したNFT市場は、2022年になって大きく冷え込んでいる。
インスタグラム(Instagram)がNFT(非代替性トークン)のサポートを開始すると、アダム・モッセーリ(Adam Mosseri)CEOが2022年5月9日の朝に発表した。
「開始するのは、クリエイターが作った、あるいは人々が購入したNFTを、フィードやストーリー、メッセージで共有する機能だ」とモッセーリは述べた。
「限定された人々から開始する」
Meta傘下のインスタグラムのNFTサポートは、ユーザーのNFTの販売や取引を促進するものではなく、静止画または動画の共有に限定されている。ただし、「デジタルコレクタブル」タグが付いており、タップするとデジタルオブジェクトに関する詳細情報を共有できるようになっている。
NFTをサポートする機能を追加しようと考えたのは、クリエイターが「好きなことで生計を立てる」ことを支援したいからだと、同CEOは言う。
その目標が達成されるかどうかはまだわからないし、かつて活況を呈したNFT市場は冷え込んでいるように見える。
ブロックチェーンデータ分析企業のChainalysisの新しいレポートによると、NFTの売上は「横ばい」になっている。「NFTは2021年に爆発的な成長を遂げたが、この成長は続いておらず、2022年は今のところ横ばいだ」と同社は述べている。
Twitter創業者、ジャック・ドーシー(Jack Dorsey)による最初のツイートなど、有名なNFTの転売価格は低迷している。そのツイートのNFTは2021年3月には300万ドル近くしたが、わずか13カ月後のオークションで2万5000ドルに届かなかった。
モッセーリによると、インスタグラムの新しいNFTサポート機能は当初は限定的に展開される予定で、これをより強固なものにするためには、まだまだやるべきことがたくさんあるという。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)