無料のメールマガジンに登録

平日17時にBusiness Insider Japanのメルマガをお届け。利用規約を確認


人間はできるだけ使わずに… 中国、AIとロボットを駆使して高さ180メートルのダムを2024年までに建設か

ダム作り

ダムを作るために、トラックで運んだ岩などを使って川をせき止めていた(2021年、中国・四川省)。

Wang Lei/China News Service via Getty Images

  • 中国では人工知能(AI)とロボットを使って、2024年までに高さ590フィート(約180メートル)の3Dプリントのダムを作る計画があるという。
  • このプロジェクトではAIシステムを利用し、無人のトラック、ブルドーザー、ローラーなどの機材を使うという。
  • プロジェクトに参加する科学者たちは、この方法を採用することで人的ミスや労働者の安全に対する懸念が減るだろうと話している。

中国は2年以内にAIと建設用ロボットを使って水力発電用のダムを作る計画だと、プロジェクトに参加する科学者たちが語った。

チベット高原に建設予定のこの陽曲ダムは、3Dプリンターのように層を何層にも重ねるようにして作られる計画だと、サウスチャイナ・モーニング・ポストが5月8日、4月に『清華大学学報』に掲載された論文をもとに最初に報じた。

完成すれば、3Dプリンターの印刷工程を使って建設された世界で最も高い構造物になる見込みだ。現時点では、ドバイにある高さ20フィート(約6メートル)の2階建てのオフィスビルが世界一だ。

論文によると、陽曲ダムの高さは590フィート(約180メートル)になるという。ちなみに、日本一の高さを誇る黒部ダムは186メートルだ。

科学者たちによると、陽曲ダムでは建設資材の輸送に使われる無人トラックを始めとした、自動化された巨大な製造ラインを監督するのにAIシステムが使われる予定だ。

資材が届いたら、無人のブルドーザーや舗装機械がダムの"層"を作り、センサー付きの無人ローラーがその"層"を押し固めて、安定した頑丈な作りにしていくという。

論文によると、"層"が完成したら、ロボットがAIシステムに建設の進捗状況に関する情報を伝える。

ただ、ダムを建設するための材料を採取する際は引き続き、人の手が必要になるという。

サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、AIシステムとロボットを使用することで、ローラーが曲がってしまうとか、トラックの運転手が資材を間違った場所に運んでしまうといった人的ミスが減るだろうと、論文の筆頭著者である清華大学のLiu Tianyun氏は話している。

労働者の安全を気にすることなく、現場の作業を継続することも可能だという。

科学者たちによると、完成した陽曲ダムは中国に毎年50億kWhの電力を供給できる見込みだ。

このプロジェクトが成功すれば、道路建設などその他の建設プロジェクトにとっても青写真を提供することになるだろうと、Liu氏のチームが指摘したとサウスチャイナ・モーニング・ポストは伝えている。

出生率が急激に下がり、人手不足が見込まれる中国は近年、産業を維持するために自動化に積極的に取り組んでいる

[原文:China is using AI and 3D printing to build a 590-foot-tall dam without the need for human workers, scientists say

(翻訳、編集:山口佳美)

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • LinkedIn
  • クリップボードにコピー
  • ×
  • …

Popular

あわせて読みたい

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み