東京都心を中心にオフィスビルの開発や賃貸運営を行う日総ビルディングが、40年以上にわたる知見とノウハウを注ぎ込んだ新提案オフィス「WIND BASE SHIROKANE」を2022年春にオープンさせた。2022年6月10日、オープン記念イベントとして、時代を切り開く起業家を発掘する「INNOVATION PITCH from the WIND BASE」が開催される。
「時代を切り開くイノベーターを白金に」
WIND BASE SHIROKANEのオフィスの1室(8人利用)。窓から見える緑も美しい。
白金台駅から徒歩7分。目黒通りと外苑西通りを結ぶプラチナ通り沿いにあるWIND BASE SHIROKANE。周囲にはこだわりのレストランやショップが並び洗練された雰囲気に包まれながら、隣接する国立科学博物館附属自然教育園の自然も感じられ、窓から望む景色は絵画のように美しい。クリエイティブな刺激を求めるビジネスパーソンには理想のオフィスだ。
WIND BASEという名には「時代を切り拓こうとするイノベーターが、ビジネスの新たな風を産み出す起点となるように」という想いが込められている。その背景には、日総ビルディングの⼤⻄紀男社長自身が、従来の不動産業では考えられない独自の道を自ら開拓してきたという経験がある。
「私は信託銀行勤務を経て、30代で家業の貸倉庫業から実質的に独立する形で不動産賃貸業を始めました。1970年代のことです。当時、高度経済成長期の日本は不動産の需要の高まりに対して供給が足りず、圧倒的に貸し手優位となっていました。住宅、オフィス、倉庫、店舗⋯⋯概ねどの賃貸においても昔からの商慣習に基づいて、お客様はビルの貸主の都合に合わせなければならない。しかし、私は信託銀行での経験から、お客様がどのようなサービスを求めているかを第一に考えてきました。『この条件でなければ貸しません』というのはおかしいと思い、不動産賃貸業の商慣習を変えていきました」(大西社長)
大西紀男(おおにし・のりお)日総ビルディング社長。慶大経済卒。三菱信託銀行(現:三菱UFJ信託銀行)を経て東横倉庫(日本総合建物)取締役社長に就任。首都圏・米国で賃貸ビル事業を拡大するが、バブル崩壊で10年間の銀行管理・会社整理に。1998年日総ビルディングを設立、2003年から現職。(WIND BASE SHIROKANEにて撮影)
例えば、借り手が希望する面積に柔軟に対応する、契約期間は通常2〜3年といった単位のところ半年間といった短期でも契約可能にする、敷金を1カ月程度に抑える。当時は珍しかった365日24時間の出入りにもいち早く対応した。
こうした対応が好評を得て、日総ビルディングは成長してきた。
「若い世代による既成概念に捕らわれない新しい考え方、社会の変化に対応した新しいサービスが次々と起きていくことが大切だと身をもって感じておりました。スモールオフィスとしてWIND BASEを提供することで、新しい風が吹いてほしいと考えています」(大西社長)
WIND BASE自体、賃貸オフィスにおける既成概念を打ち破るものとなっている。敷金や入居手数料、入退去工事費をなしにし、光熱費や冷暖房費、設備利用料といったランニングコストも全て賃料に含むワンコストの料金システム。スタートアップの壁となるオフィス運営の手間と負担を最小限に抑えている。そして立地。この白金にWIND BASEを構えたことにも大西氏のこだわりがある。
「1990年代の終わり、『シロガネーゼ』という言葉が流行し、私もこのプラチナ通りに憧れていました。プラチナ通りは道幅が広くゆったりとしていて、イチョウ並木があり緑豊か。当時のシロガネーゼは白金・白金台の高級住宅街に住む専業主婦を指していましたが、時代が変わり、今の女性は家庭を持ったとしても一生自分の仕事を持って生きる時代。WIND BASE SHIROKANEで活躍する女性を“新しいシロガネーゼ”として世に広めていきたいですね」(大西社長)
起業家の世界ではまだまだ男性の存在感が強いが、 “新しいシロガネーゼ”となる女性起業家が増えていくことにも期待を寄せている。
白金のオフィスでビジネスを始めるチャンス
審査員は日総ビルディングの大西紀男社長、ashlyn代表取締役の小島未紅氏、Spartyブランドマネージャーの森清樺氏の3名。●ashlyn代表取締役の小島未紅氏は立教大卒業後、SIer企業にシステムエンジニアとして入社。入社3年目の2016年、仕事中の下着の悩みからashlynを設立し、日本で初めてのノンワイヤーブラ専門ブランド“BELLE MACARON”をOPEN。シリーズ累計販売数は10,000枚を超える。●Spartyブランドマネージャーの森清樺氏はリクルート、博報堂を経てSparty参画 。「パーソナライズ×D2C」を基軸とした事業を展開。
次の時代を切り開く人材を支えたい——こうした思いから、6月10日にWIND BASE SHIROKANEで行われるイベント「INNOVATION PITCH from the WIND BASE」は、起業家支援を目的に開催する。セミナー/トークショーでは、「24hブラ」を販売するashlyn(アシュリン)代表取締役の小島未紅氏、パーソナライズをテーマに事業を展開するSparty(スパーティー)ブランドマネージャーの森清樺氏を迎える。
「INNOVATION PITCH from the WIND BASE」の優勝者には、副賞として2人用オフィスを半年間提供。共用部分にはコピー機などの設備も揃う。
さらに、アーリーステージの起業家や新たな挑戦をしようとしているイノベーターを応援するビジネスコンテストを実施。事業概要、競争優位性、数値計画、事業に対する思いなどをもとに2回の審査で選出された3名が、1人15分のスライドを用いたプレゼンテーションを行い競い合う。
優勝者には賞金50万円のほか、WIND BASE SHIROKANEの1区画(2名用)を半年間(53万円相当)、無料で借りることができる。コンテスト後は授賞パーティーで、起業家同士の交流の機会を設ける。
「WIND BASE SHIROKANEがイノベーターの拠点となり、ひいては白金が職住近接の豊かな町としてさらに発展してほしいという思いがあります」(大西社長)
こうビジネスコンテストの参加者に向けて期待を込めて語る大西氏。6月10日、次世代イノベーターとの出会いを心待ちにしている。
【「INNOVATION PITCH from the WIND BASE」開催概要】
- 日時:2022年6月10日(金)13:00〜17:00
- 場所:WIND BASE SHIROKANE
- 参加費:無料
- 対象:アーリーステージ(創業前・創業直後)で、新たな挑戦をしようとしている起業家・イノベーター
- 応募条件: ①2022年 6月10日(金)に開催する「INNOVATION PITCH from the WIND BASE」本選に参加できる方②優勝した際に、半年間「WIND BASE SHIROKANE」のご利用が可能な方
- 賞品:【1位】賞金50万円+6カ月間オフィス無料(53万円相当)※提供する部屋は「Standardタイプ(2名部屋)」を予定しています。【2位】賞金30万円【3位】賞金10万円
- 審査員: 日総ビルディング株式会社代表取締役社長・大西 紀男/株式会社ashlyn 代表取締役・小島 未紅/株式会社Sparty ブランドマネージャー・森清樺
- 主催:日総ビルディング株式会社
※イベントの聴講参加は「聴講者のエントリーはこちらから」より応募 (※定員10名。定員に到達次第締め切り)
【当日のタイムテーブル(予定)】
第1部(13:00~)
- 小島未紅氏&森清樺氏によるビジネスセミナー
- ビジネスコンテスト(INNOVATION PITCH)本選:二次選考通過者によるプレゼンテーション
第2部(15:35~)
- ビジネスコンテスト(INNOVATION PITCH)審査結果発表&授賞パーティー
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イベントの開催を記念して、イベント期間中、Spartyブランド・ポップアップストア登場!
ビジネスコンテストの審査員、セミナー講師でもある森氏のSpartyブランドが期間限定ポップアップストアに。普段オンライン上でしか見られない、Spartyブランドの商品を実際に手に取って見られます。店舗はレジを持たない次世代デジタル店舗を想定し、スマートフォンを活用した新たな買い物体験を提供します。( ※展開ブランドや出店形態は予告なく変更になる可能性があります)