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「アメリカの景気後退はもう始まっている」とエコノミストが警告。投資家がポートフォリオを守るためにできる5つのこと

アメリカの景気

エコノミストのデイビッド・ローゼンバーグはアメリカの景気後退はすでに始まっているかもしれないと考えている。

Andrew Burton/Getty Images

株価が下げ相場の域にさらに近づくなか、ウォールストリートのトップクラスのストラテジストたちの間では株価暴落または景気後退、もしくは両方が起こるかもしれないという話題で持ちきりだ。

ただ、株価の下落や景気後退についての懸念は間違った方向に行っている、と著名エコノミストのデイビッド・ローゼンバーグは言う。ローゼンバーグは過去30年間マーケットを見てきたベテランで、2020年1月には経済調査会社のローゼンバーグ・リサーチを創業している。

ローゼンバーグの見方では、株が急激に売られ景気後退になるという状況はすでに始まっているというのだ。

「今こうして話している間にも景気後退はすでに始まっているかもしれません」と、取材に応じたローゼンバーグは話す。

「そう言われればそうとしか思えません。通常は景気後退の3〜6カ月前に株価はピークを迎え、景気後退に入る前に10~15%下落します。株価は景気の先行バロメーターですから、それが自然の流れです。今のマーケットの動きを見てみれば、もうすでにその状態が起こっています」

ローゼンバーグは同業者のコンセンサスに異を唱えることをいとわない。市場関係者の多くは2022年の株取引を強気にスタートし、コロナ禍以降続いている強い景気拡大は終わらないと自信を持っていた。

しかしローゼンバーグはその波には乗らず、数カ月前から株と経済の地盤は危うくなっていると警告してきた。2023年や2024年ではなく、数カ月後に景気が後退する可能性は75%だという2022年3月の発言は注目を集めた。

それから2カ月が経ち、景気が悪化しているというローゼンバーグの確信はさらに強まるばかりだ。今になって金融関係者は経済に何か問題が起こり始めているという意見にしぶしぶ同意し始めているものの、まだそれを受け入れられていない専門家たちもいるとローゼンバーグは考えている。

景気後退が基本的に避けられないシナリオだという考え方を受け入れるべきです。2023年まで起こらないと思うのも非現実的です。『不景気は来年の話だ』というのはウォールストリートのエコノミストとして正しくないと思います。今年景気後退が始まったら、きっと『景気後退自体は予想していた』と言うのでしょうが、保身にすぎませんよ」

アメリカ経済は景気の原動力か、それとも砂上の楼閣か?

では、なぜ株価は下がり続けるのか。ローゼンバーグによれば、S&P500はすでにバブルの域に入っており、まともなレベルを超えていた。連邦準備制度理事会がマーケットに有利な金融政策をやめたら落ちることは分かりきっていたという。

一見しただけでは、アメリカ経済を悲観することがなぜ当然なのかは分かりづらいかもしれない。失業率は3.6%と歴史的な低水準となっており、2022年4月の雇用の増加は予想を優に超えていた。消費者も活発に支出を続けており、かつアメリカ人はそれほど借金を抱えていない。

こういった指標を見ていくと経済は絶好調だと思えるかもしれないが、ふたを開けてみれば今のアメリカは見かけ倒しだとローゼンバーグは考えている。

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