「副業家」と自らを称するダニエラ・フローレス(Daniella Flores)は、本業としてIT企業にフルタイムで勤めつつ、12の副業による収入源を持っている。ライターやブロガーとして執筆をしながら、デジタル製品の制作やアフィリエイトのパートナーシップ、投資の配当などからも収益を得ている。
フローレスは、ポリワーク(キャリアはメインの仕事一つではなく、複数の小さな役割から構成できるという考え方)と個人事業について知りたい人のためにコンサルティングサービスも提供している。
副業を始めるに際して、フローレスがよく聞かれる質問は以下の3つだ。
- 早く、簡単に不労所得を得る方法は?
- ブログやライターを始めるには?
- 税金や開業届などはどうすればよい?
以下では、フローレスがInsiderに語ってくれた回答を紹介する。
1. 早く、簡単に不労所得を得る方法は?
フローレスによれば、最も聞かれる質問第1位が、「どうすれば最も早く、かつ簡単に、受動的収入を得られるようになりますか?」だと言う。
「この質問に対して、私は相談に乗って助言をしたり、一攫千金を狙う方法を教えたりはしません。短期間で裕福になれる方法もないと伝えます」
さらに、不労所得を得るための本当に簡単な唯一の方法は株式市場に投資することだが、複利の恩恵を受けて実際に収益を得るまでには長い期間がかかる、とも付け加えた。
2. ブログやライターを始めるには?
フローレスによれば、最も人気のある副業はブログとライターを始めることであり、その理由はとても便利に副収入を得られるからだという。
「通常、こういったギグワークは全て在宅勤務ですから、柔軟性があり、自分の時間を作りやすいためでしょう」
とはいえ、ブログを運営したりライターとしてやっていくためには非常に時間がかかるものであり、複数の新しいスキルを学ぶ必要もある。収益を生み出すまでは忍耐を要することを意識しておかなければならない、とフローレスは言う。
ただし、ブログは広告やアフィリエイトリンクから安定的に収入を生む機会が多いため、副業を始めたい人にとっては魅力的だと付け加えた。
3. 税金や開業届などはどうすればよい?
フローレス自身は弁護士でも会計士でもないため、こういった質問には答えられないと述べる。
「できれば地元の公認会計士と話し合うことをお勧めしています」
地元の公認会計士に相談できれば、州固有の消費税等について良いアドバイスがもらえるからだと言う。
フローレスは、このような質問をする人に対して、自分が初めに行ったことを話す場合もある。しかし、副業を始めたい人はそれぞれ状況が異なり、必ずしも同じことをする訳ではない旨を心に留めておいた方が良いと語った。
「ネットで何かを行うには有限責任会社(LLC)が必須だと思われがちですが、私は単なる個人事業主として、社会保障番号だけで始めました。事業用の銀行口座すら持っておらず、当時はPayPalを使っていました」
とはいえ、事業用資金をPayPalに預けることはお勧めではなく、現実の銀行口座を持つ方がよいということだ。
(編集・野田翔)