欧州発、小さな街乗り電気自動車を見てみよう…約80万円で航続距離100km、ソーラーパネルを装備

• オランダのスタートアップ、Squad Mobility（スクワッド・モビリティ）は、同社初の自動車である、全電動の｢スクワッド｣を発表した。
• この小さな街乗り用電気自動車は、内蔵されたソーラーパネルで充電し、航続距離は62マイル（100km）だ。
• 同社は現在スクワッドの予約を受け付けており、2023年に販売を開始する予定。

原付の利便性と普通四輪車の実用性の両立を目指した小さな新しい電気自動車の予約が、2022年5月16日から始まった

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この小さな街乗り用電気自動車（EV）は、｢スクワッド（Squad）｣といい、オランダのEVスタートアップ、Squad Mobility（スクワッド・モビリティ）が手がける最初のモデルだ

この2人乗りEVは、見た目はゴルフのカートによく似ているが、Squad Mobilityはゴルフ場ではなく、密集した都市環境の移動手段として利用されることを想定している

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Squad Mobilityによると、2023年にヨーロッパで発売し、販売価格は6250ユーロ（約84万円）になる予定。リース契約は月々100ユーロ（約1万3500円）からを目指すという

Squad Mobilityは、この車をアメリカ市場にも投入したいという

当然ながら、このような低価格の車は、普通自動車の性能をすべて備えているわけではない

スクワッドはヨーロッパの制度で｢L6e｣に分類されるため、最高時速は時速28マイル（約45km/h）に制限されている

これは、ヨーロッパでは16歳以上のドライバーなら運転免許証を持っていなくてもスクワッドを運転できることを意味する

スクワッドはバイクのように駐車することもできる

街中でのちょっとした用足しに最適なこの車は、多くの人にとってセカンドカーより経済的で環境に優しいものになるだろう。少し長い距離の移動や雨の日には自転車の代わりにもなりそうだ

しかしあまり遠くまで移動することはできない。Squad Mobilityによると、スクワッドの航続距離は100kmだという

車内には、荷物スペース、カップホルダー、USBポート、スマートフォンのホルダーを備えている

充電するにはいくつかの方法があるが、スクワッドのルーフにはソーラーパネルが搭載されており、Squad Mobilityによるとこれによって1日で20キロメートルの走行距離を追加できるという

ソーラーによる充電では、走行距離は天候によって変化する。だが、路上に駐車している間に走行距離を増やせるのは素晴らしいアイデアだ

スクワッドは他の電気自動車と同様、コンセントに接続することもできる。バッテリーは取り外し可能で、車のオーナーはバッテリーを取り外して家の中のコンセントにつなげることができる

Squad Mobilityによると、この車は車両共有プラットフォーム用に設計されており、スマートフォンのアプリでスクワッドの位置を確認し、車を利用できるような未来を想定しているという

同社はバッテリーの交換を容易にするための充電製品を販売することを約束している

ヨーロッパにこのような小型EVが現れたのは初めてではない。シトロエン（Citroen）が最近、｢アミ（Ami）｣という同様の性能の｢より可愛らしい｣モデルを発売したところだ

アメリカにも、市街地や近隣を走るための、小型で航続距離の短いEVを開発・販売しているスタートアップがある

アメリカのArcimoto（アーキモト）の3輪車、ファン・ユーティリティ・ビークル（Fun Utility Vehicle：FUV）の価格は1万7900ドル（約230万円）で、最高時速75マイル（約120km/h）、航続距離約100マイル（約160km）だ

スクワッドは確かに多くの人の役に立ちそうな興味深い車ではあるが、リヴィアン（Rivian）やルーシッド・モータース（Lucid Motors）のような資金豊富な企業でもそうであるように、EVスタートアップを軌道に乗せることは極めて困難だ

Squad Mobilityが顧客の元に車を届けられるかどうか、見守ることにしよう。

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［原文：This $6,500, solar-powered electric car is coming to Europe in 2023 — see the Squad］

（翻訳：大場真由子、編集：Toshihiko Inoue）