33歳で経済的自由を手に入れたミレニアル世代が、貯金100万円から1億3000万円の資産を築いた方法【前編】

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ショーン・アレンは、フルタイムのエンジニアとして働きながら、副業でキャリアコンサルトを務め、不動産投資家としてノースカロライナ州とカリフォルニア州に6つの物件を所有している。

Courtesy of Sean Allen

2006年、ショーン・アレン(Sean Allen)がノースカロライナA&T州立大学に入学したとき、彼の両親は彼と「ある契約」を交わした。両親が投資用物件として、大学の近くに住宅を購入し、1年後、そこに彼が住むというものだ。

ただし、物件の住宅ローンを両親が払ってくれる訳ではなかった。

『物件を自分で管理し、入居者を獲得して住宅ローンを支払える状況にしなさい』と両親に言われたんです。そうでなければ、私が両親に家賃を払うことになると

大学1年目はキャンパス内の寮に住んでいたアレンだが、2年生になると物件に移り住んだ。4ベッドルーム・3バスルームの家で、両親はアレンのために家具をそろえ、月々800ドル(約10万4000円、1ドル=130円換算)のローンの支払いをアレンに任せた。

彼は友人2人を誘って同居し、住宅ローン全額をまかなうため、それぞれ400ドル(約5万2000円)ずつ請求し、光熱費も折半した。また、隣人に月20ドル(約2600円)払って草刈りもしてもらった。

「それが、私が住み込みの大家になるきっかけでした。居住ルールを入居者に伝えるやり方、期待水準の設定の仕方、予定通りに家賃を回収する方法などを学びました」

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住み込み大家をしていた大学時代のアレン。卒業後、物件は両親が運用し、アレンは収益を得ていない。

Sean Allen

2010年に大学を卒業したアレンは、ニューヨークのロチェスターに移り、1年間の経営学修士課程を修めたのち、2011年に南カリフォルニアに転居した。内定していた大手石油メジャー、BPアメリカのプロジェクト・マネジャーの仕事に就くためだ。

同時に、ロングビーチで1ベッドルームの部屋を借り、月1600ドル(約20万円)の家賃を払い始めた。

しかしアレンは賃貸暮らしが10カ月経った頃にはたと気づいた。

年間1万9000ドル(約247万円)も家賃を払うのに、何の資産も自分は得ていない。その時、他に方法があるはずだと思ったんです」

しかもアレンは大学〜大学院時代の学生ローンとして、4万8000ドル(約624万円)もの借金を抱え、毎月600ドル(約7万8000円)の返済に追われていた。

当時のアレンには投資がどういうものか分からなかったが、どうにかして投資を始め、この状況を抜け出そうと考えた。

「そこで、まず最低限お金を貯めることから始めようと思いました。将来の投資のために毎月700ドル(約9万1000円)を貯金し始めたんです」

以降では、アレンがフルタイムの会社員として働きながら、学生ローンを完済し、不動産投資を通じて33歳で100万ドル(1億3000万円)もの資産を築いた方法を前後編の2本立てで明かす。

編集部注:純資産、不動産の所有、借金の完済に関するアレンの全ての主張が真実であることは確認済み。

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