イギリス保健当局、「サル痘」を緊急調査…スペイン、ポルトガル、アメリカでも感染例

A person with monkeypox in the Democratic Republic of the Congo holds out their hands, which are covered in lesions.

サル痘感染者の両手。病変が確認できる(中部アフリカのコンゴ民主共和国)。

CDC/ Brian W.J. Mahy, BSc, MA, PhD, ScD, DSc

  • イギリスでは、膿を伴う腫れを引き起こす感染症「サル痘」の緊急調査が行われている。
  • 2022年5月15日に4人の感染者が確認されたが、海外旅行との関連はないとイギリスの保健当局は発表した。
  • イギリス健康安全保障庁のチーフ・メディカル・アドバイザーであるスーザン・ホプキンスは、サル痘の蔓延は「異常」だと述べている。

2022年5月15日、イギリス国内で新たに4人のサル痘(monkeypox)の感染者が確認された。イギリスの保健当局によると、その症例について 「緊急調査」 が行われているという。

2022年5月6日から15日の間に、イギリスで合計7人がサル痘に感染したと診断された。最初の症例が5月7日に発表された後、14日にも初めの感染者とは関連のない2人の感染者が確認された。

今回の4例もこれまでに確認された感染者との関連は不明だ。イギリス健康安全保障庁(UKHSA)によると、、感染者のウイルスは、中央アフリカ・クレードと比較すると軽症だという西アフリカ・クレードが確認された。

サル痘はまれにではあるが死に至る可能性のある病気だ。インフルエンザに似た症状や、全身を覆う膿のある腫れを引き起こすこともある。この病気は、密接に人と接触しない限り、簡単に広がることはない。感染者は通常、この病気が最も多い西アフリカなどの地域に渡航したことがある人たちだ。

UKHSAは、4人の新たな感染者は、サル痘が流行している国への渡航経験がないと述べている。

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