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中国南部で巨大な陥没穴「天坑」を新たに発見…穴の底には原始林が

中国で見つかった巨大陥没穴の底からの眺め。

中国で見つかった巨大陥没穴の底からの眺め。

Song Wen/Xinhua via Getty

  • 中国の広西チワン族自治区で巨大な陥没穴が発見されたと、新華社通信が報じている。
  • 深さ192メートルの陥没穴の中には、原始林が隠れていた。
  • この地域は水に溶解しやすい岩盤でできたカルスト地形であるため、陥没穴がよく見られる。

中国の広西チワン族自治区の楽業県で見つかった巨大な陥没穴に入った調査隊が、その奥深くに隠れていた原始林を発見したと、新華社通信が2022年5月7日に報じた。

この陥没穴は、東西306メートル、南北150メートルの大きさで、最大深度は約192メートルであると、中国地質調査局岩溶地質研究所のシニアエンジニアである張遠海(Zhang Yuanhai)が語っている。

同研究所の調査隊は、深さ約100メートルの穴を懸垂下降で降り、さらに数時間歩いて陥没穴の底にたどり着いた。そこで彼らは高さ約40メートルの古木が生い茂る原始林を発見したと調査隊長の陳立新(Chen Lixin)が新華社に語っている。肩の高さまである植物も密集して生えていたという。

陥没穴の奥で見つかった原始林。

陥没穴の奥で見つかった原始林。

Song Wen/Xinhua via Getty

5月7日にツイッターに投稿された動画では、調査隊員が茂みの中を進み、ドローンを操作して陥没穴を記録する様子が紹介されている。

このような陥没穴には、未発見の動植物が生息している可能性があると考える研究者もいる。AccuWeatherが5月19日に報じたところによると、アメリカ・ニューメキシコ州にある国立洞窟・カルスト研究所のエグゼクティブディレクターであるジョージ・ベニ(George Veni)は「これらの陥没穴で、これまで学術的に報告・記述されたことのない種が発見されても、私は驚かないだろう」と語っている。

広西チワン族自治区にある楽業-鳳山地質公園で見られる陥没穴。

広西チワン族自治区にある楽業-鳳山地質公園で見られる陥没穴。

Zhou Hua/Xinhua via Getty

陥没穴は中国語で「天の穴」を意味する「天坑」と呼ばれる陥没穴は、中国南部でよく見られるカルスト地形で、雨水が岩盤を溶かすことで形成されるとベニがLive Scienceに語っている。

「地質や気候などの地域差により、地上でのカルスト地形の見え方が大きく異なることがある」とベニは言う。

「中国のカルスト地形では、巨大な陥没穴や大きく開いた洞窟の入り口など、信じられないほど壮大な景色を見ることができる。一方、世界の他の地域では、カルスト地形に足を踏み入れても、特に何も気付かないかもしれない。陥没穴のサイズは小さく、直径1、2メートルだったりする。洞窟の入り口が小さいことも多く、そのような場合は体を縮こまらせて入らなくてはならない」

楽業県のカルスト地形は、独特な岩石層や大規模な洞窟システムといった特異な地形により、2007年にユネスコの世界遺産に登録されている。

また、中国には世界最大の陥没穴もある。「小寨天坑」という深さ600メートル以上にもなる陥没穴で、重慶市奉節県で見ることができる。

[原文:Chinese cave explorers discovered a 630-foot-deep sinkhole containing a massive ancient forest

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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