Z世代の68%「1社に長く勤めたい」——ただし会社が条件を満たしてくれれば【最新調査】

Z世代

Michael H/Getty Images

コロナ禍の先の見えない中で大学生活を過ごした「コロナ組(Covid Classes)」と呼ばれる若者たちは、社会に出て、安定を重視していることが調査から見て取れる。

クラウドベースの人材派遣企業であるiCIMS Insightsが2020〜2022年の卒業生1000人を対象に行った調査では、回答者の91%が「会社にどれだけ長く勤められるかを気にする」と答えている。現在職に就いているミレニアル世代の5人に2人が転職先を探しているのとは対照的だ。また、68%が「自分は1社で長期的なキャリアパスを歩むと思う」と回答している。

最近発表されたこの報告書には、500人の人材採用担当者を対象としたアンケート結果も掲載されている。採用担当者の半数は、現在の新入社員の方が前の世代の社員よりも会社への忠誠心が高いと答えている。

いまアメリカは求人数と退職者数が記録的な水準となっている「大退職(Great Resignation)」の真っ只中だ。そんな時代に就職する新卒者であることを考えると、この調査結果は直感に反するように思えるかもしれない。

Z世代が転職を繰り返すという話は最近よく耳にするが、2000年代初頭のミレニアル世代や1990年代のX世代でも同じようなことが言われていた。世代に関係なく、会社が自分のニーズを満たしてくれると感じられれば、従業員は会社に留まるものなのだ。

「人は、できるものなら辞めたくない。仕事に満足したいし、成長したい。コミュニティにも属したいんです」。キャリアコーチであり、キャリア指南の著書もあるアシュリー・スタール(Ashley Stahl)はそう語る。

スタールら専門家たちは、若者が自分に合った仕事を見つけるために転職を繰り返すのは普通のことだと述べている。だからこそ企業は、若手が何を求めているかに注意を払うべきなのだ。彼らのニーズを満たすことができれば、社内人材は大きな資産となり得る。

Z世代が会社に残りたいと思う条件とは?

iCIMSの今回の報告書からは、Z世代が会社に尽くす上で何を望んでいるか、そして応募者と企業がどこで折り合う必要があるかについて、非常に示唆に富んでいる。

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