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ゼロコロナで急拡大の中国キャンプ・エコノミー。2021年は78%成長、3年後には1兆円市場へ

インサイド・チャイナ

中国で空前のキャンプブームが起きている。

Shutterstock

厳しい移動制限を伴うゼロコロナ政策で中国の旅行業界が不振にあえぐ中、遠くに出かけず非日常を楽しめるキャンプが若者の間で大流行し、市場の“救世主”として注目を集めている。

中国のキャンプ市場は歴史が浅く伸び代が期待できるため、企業の参入ラッシュが続く。日本のインバウンド業界にとっても、キャンプやグランピングは新たな成長分野になるかもしれない。

中国版インスタ「RED」で人気爆発

上海で3月中旬に新型コロナウイルスの感染が拡大し、外出制限が敷かれるようになると、自宅のリビングやサンルーフにテントを設営して、家族で楽しむ様子がSNSで拡散した。

その後、上海が封鎖され、4月下旬には首都の北京も感染拡大を受け、通勤や通学、飲食店の営業が制限された。中国は感染対策として行動追跡アプリ「健康コード」が広く導入され、感染拡大局面では市や省をまたいで移動すると健康コードの色が変わり、出勤や公共交通機関の利用もしにくくなる。

全国的に遠出の自粛ムードが蔓延する中、4月末から5月初めのメーデーの5連休に、中国版インスタグラム「小紅書(RED)」でキャンプを楽しむ若い女性たちの投稿が爆発的に増えた。

感染リスクが低い地域で、近場かつSNSでの“映え”も期待できるキャンプ場に若者や親子連れがなだれ込んだようだ。

キャンプの人気ぶりは旅行プラットフォームのデータにも現れた。

宿泊施設や観光施設、交通チケットの予約サイト「去哪儿(Qunar)」によると、メーデー休暇中のキャンプ関連施設の予約は前年同期比3倍に、キャンプができる公園の入場券の販売数は前年の1.4倍に増えた。「キャンプ」をキーワードに入れたホテルや民泊施設の予約数も大幅に上昇した。北京、上海、広州市、深セン市の一級都市のうち感染が広がっていない広州、深セン両市のキャンプ場は特に大盛況だったという。

アリババ系の旅行サイト「飛猪(Fliggy)」も同様の傾向で、1990年代生まれのグループと1980年代生まれの親子連れが予約者の9割を占めた。

国内企業の6割が設立3年以下

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中国のキャンプ市場の伸びと予測。2021年に急成長した。

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スキーなどの冬季競技やガーデニングといった自然に触れ合いながら、道具をそろえたり場所を整備するのに一定程度の支出が必要なレジャーは、海外旅行や自動車と同様、中国の中間層が台頭した2010年前後から伸び始めた。キャンプもその一つで、現地メディアの分析によると15年ほど前に立ち上がった市場だという。

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