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ルイ・ヴィトンやフェンディは、なぜ毛皮製品の販売を続けるのか…「我々の使命は高品質の毛皮を倫理的に供給すること」

LVMHラグジュアリーグループのベルナール・アルノー最高経営責任者

LVMHラグジュアリーグループのベルナール・アルノーCEO。LVMHは実験室で育てられた毛皮繊維の実験を行っているというが、ルイ・ヴィトンやフェンディを含む同社のブランドは、いまだに本物の毛皮を使った製品を販売している。

REUTERS/Christian Hartmann

  • フランスの高級ブランド企業体のLVMHは、動物保護団体からの圧力にもかかわらず、いまだに毛皮を販売している。
  • 取締役のアントワーヌ・アルノーがその理由について、ファイナンシャル・タイムズ主催の「ラグジュアリー・サミット」で説明した。
  • LVMHは研究者とともに、ケラチンを使った毛皮の繊維を開発しているという。

ファッション業界では毛皮の使用を避けるブランドもあるが、ディオール(Dior)、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)、フェンディ(Fendi)、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)などの高級ブランドを所有するフランスのコングロマリットLVMHには、そのような動きが見られない。

LVMHのベルナール・アルノーCEOの息子で、同社の取締役兼イメージ・環境担当責任者であるアントワーヌ・アルノー(Antoine Arnault)は、2022年5月19日に開催されたファイナンシャル・タイムズ(FT)主催の「ラグジュアリー・サミット(Business of Luxury Summit)」で、LVMHの一部のブランドが毛皮を販売し続けている理由を説明した。

アルノーによると、LVMHは自社ブランドに対して実験室で作られた毛皮を使うことを奨励しているが、どの素材を使うかを決めることも含め、最終的にはデザイナーが完全にクリエイティブをコントロールをしているという。また、同社のブランドとの取り引きだけに依存する企業もあり、毛皮産業の雇用にもつながっているとも述べている。

LVMHが毛皮を販売しなければ、消費者は責任を持って毛皮を生産をしていない他の企業へと流れていく、というのがアルノーの考えだ。

「我々は動物虐待に賛成しているわけではない。それと闘っているのだ」

LVMHは、国際動物愛護団体PETAなどから、毛皮やエキゾチックアニマルの皮革で作られた製品の販売を停止するよう圧力を受けている。

LVMH傘下のフェンディ(FENDI)は、イタリアのファッション・アクセサリーブランドで、キツネやミンクの毛皮のジャケット、ダチョウやニシキヘビ、ワニの革を使ったバッグなどの製品を製造しているが、2026年までにすべての原材料を「責任を持って調達する」としている。エキゾチックレザー(希少生物の革)の調達先については動物福祉の厳格な基準を持つ農場のみとし、毛皮の購入に際しては「最高の倫理的調達基準」に基づいているという。

「我々の使命は、自らの自由な意思で毛皮を着ることを選択した顧客に対し、高品質の毛皮を倫理的に供給することだ。我々は揺るぎない覚悟ですべての人の意見と選択の自由を尊重する」とフェンディのウェブサイトには記されている。

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