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Levels.fyi、Glassdoor…給与サイトに利用者殺到。公開データで会社と交渉、報酬30%アップする技術者も

給与

Malte Mueller/Getty Images

テック産業が市場の低迷、雇用の凍結、レイオフに直面する中、労働者は「大退職」をきっかけに得た売り手市場での交渉力を失うに違いないと主張する声もある。Meta(旧Facebook)やTwitterのように、採用計画を一時凍結して経費削減に努める企業もあれば、キャメオ(Cameo)、ネットフリックス(Netflix)、ロビンフッド(Robinhood)のように、レイオフを発表した企業もある。

景気後退が技術職の転職を止めることはないだろう。実際、一部の人にとっては、転職する良い機会なのかもしれない。従業員がより良い機会と報酬を求めて市場の変化と戦う中で、匿名の給与データベースが新たな重要性を持ち始めている。

Levels.fyi、Glassdoor、Blindなどのサイトに掲載されている給与は企業の公式データではないが、従業員はこれらのサイトに殺到し、同僚や他社で働く同様の職種の人たちと自分の報酬を比較している。

パンデミックが始まって以来、人気の給与データベースであるLevels.fyiは、給与比較をしようという利用者が倍増していると、共同創業者の1人であるズハイヤー・ムサ(Zuhayeer Musa)はInsiderに語る。そして多くの従業員がそこで得た知識に基づいて行動している。

あるアマゾンのエンジニアは、Levels.fyiとBlindをチェックすることで、現在の12万7000ドル(約1600万円、1ドル=128円換算)の給与は他社ほど高くないことが分かったと語っている。データを比較した後、新しい仕事を探し始めたという。

「Levels.fyiはみんな使ってますし、口コミ情報もありますね」とこのエンジニアは語った。

第三者サイトで給与比較、転職で給与30%アップも

Insiderは以前、グーグル、アマゾン、マイクロソフトなどの現社員と元社員が、過小に評価されたり、不当に低い賃金をもらっていると感じていると報じたことがある。このとき取材に応じた社員全員が、オンライン給与データベースを情報源として参照していた。

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