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もう孤独にさせない! 米ニューヨーク州、高齢者800人にコンパニオン・ロボットを提供へ

ニューヨーク

2020年6月21日、ニューヨーク。

REUTERS/Jeenah Moon

  • アメリカのニューヨーク州は、高齢者にコンパニオン・ロボットを提供する。
  • ロボットには健康のために運動を勧めたり、薬を飲み忘れていないか確認するといった機能が付いているという。
  • 高齢者は孤独になるリスクも高い。こうした状況はコロナ禍でさらに悪化した。

ニューヨーク州は、800人以上の高齢者にコンパニオン・ロボットを提供する。

政府が社会的孤立の問題に取り組む中、州の高齢化対策を担当するNew York State Office for the Aging(NYSOFA)は、こうしたサービスがどういった人々に最もメリットをもたらすのか、提携企業と協力して調べると発表した

高齢者に提供されるのは「ElliQ(エリーキュー)」という、イスラエルのイントゥイション・ロボティクス(Intuition Robotics)が手掛けるロボットだ。NYSOFAによると、ElliQは人工知能(AI)の技術を使って、健康のために運動を勧めたり、ElliQとの関係を築くための会話を始めるなどして高齢者をサポートするという。

高齢者は若い世代に比べて孤独になるリスクが高く、こうした状況はコロナ禍でさらに悪化した。ハーバード大学が2020年10月に行った調査では、アメリカ人の36%が「深刻な孤独」を感じていると答えた。

ロボット業界は急成長している。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックがもたらした人手不足の解決策の1つとして需要が高まる中、2022年の第1四半期にロボットの注文は40%増加した

ElliQ

ロボットの「ElliQ(エリーキュー)」。

Intuition Robotics

NYSOFAの責任者グレッグ・オルセン(Greg Olsen)氏によると、高齢者は自分たちの生活を向上させる新しい技術の受け入れに積極的だという。そして、ElliQは高齢者の意見を取り入れて設計されたものだと付け加えた。

「高齢者は実は、新しい技術を進んで利用しています。自分たちのニーズを反映するために高齢者がその設計に携わったと知ると、なおさらです」とオルセン氏はコメントした。

「何らかの孤独を感じている、自分らしく落ち着いて年を取っていきたいと願う人々にとって、ElliQは従来のような社会的交流や専門家または家族からのサポートを大いに補完してくれる存在になるでしょう」

ElliQにはマイクとスピーカー、タッチスクリーンのタブレッドが付いていて、動画を使ったコミュニケーションが取れる。

他にも、運動やリラックス法を提案したり、薬を飲み忘れていないか確認したり、家族や友人とつながるためのサポートもしてくれる。

イントゥイション・ロボティクスのCEOで共同創業者のドア・スクーラー(Dor Skuler)氏は、「わたしたちが提携する初めての州政府としてニューヨーク州と仕事ができることをうれしく思っています。より自立した、健康で幸せな生活が送れるよう、ElliQはニューヨークの高齢者に効果的に関わり、働きかけることができると考えています」とコメントしている。

InsiderはNYSOFAとイントゥイション・ロボティクスにそれぞれコメントを求めたが、回答は得られなかった。

[原文:New York state officials are giving companion robots to more than 800 senior citizens to help combat loneliness

(翻訳、編集:山口佳美)

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