株価はどこまで下がるのか。年初来の低迷を予測的中させたヘッジファンドの結論は「5月末より78%下落」

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米株式市場では年初来低迷が続き、投資家は誰もが「この株価下落はいつまで続くのか」という根本的な疑問と向き合っている。

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投資の世界でよく知られる人物のなかには、米株式市場がすでに年初来2ケタの下落を記録しているにもかかわらず、さらなる下落の可能性を予想する者もいる。

過去3度の市場暴落を予測してきた米金融大手モルガン・スタンレーのチーフ米国株ストラテジスト兼最高投資責任者マイク・ウィルソンは、S&P500種株価指数が2022年第2四半期(4〜6月)末までにさらに14%下落すると予測する。

また、著名エコノミストのデイビッド・ローゼンバーグの予想はもう少し下落幅が大きく、17%下落して3300まで低下するとみる(いずれも5月第4週の予測で、同時期のS&P500種指数は4000を若干下回る水準で推移)。

あるグローバルマクロヘッジファンドのトップによる予測はさらに大胆な内容だ。

米クレスキャット・キャピタル創業者兼最高投資責任者のケビン・スミスは最新の分析レポート(5月29日付)で、株価が現在の水準からさらに78%下落し、前回のスタグフレーション(=1970年代に起きた2度の石油危機とそれに続く時期)のようなローマルチプル(=企業のバリュエーションが低水準の状態)に落ち込む可能性があると指摘する。

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