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ロシアの敵を「消すためなら何でもする」露メドベージェフ元大統領がSNSに投稿

プーチン大統領とメドベージェフ元大統領

ロシアのプーチン大統領とメドベージェフ元大統領(2019年11月23日、モスクワ)。

Mikhail Svetlov/Getty Images

  • ロシアの元大統領ドミトリー・メドベージェフ氏は6月7日、ロシアの敵を「消す」ためなら何でもすると通信アプリ「テレグラム(Telegram)」に投稿した。
  • 「彼らはろくでなしのクズだ。我々ロシアの死を望んでいる」とメドベージェフ氏は主張した。
  • プーチン大統領の盟友でもあるメドベージェフ氏は現在、ロシアの安全保障会議の副議長を務めている。

ロシアの元大統領ドミトリー・メドベージェフ氏は6月7日、ロシアの敵を"消したい"との願望をテレグラムの投稿で示した。

「わたしのテレグラムの投稿はなぜそんなに辛辣なのかとしばしば聞かれるが、それはわたしが彼らを憎んでいるからだ。彼らはろくでなしのクズだ。我々ロシアの死を望んでいる。生きている限り、わたしは彼らを消すためなら何でもする」とメドベージェフ氏は書いたとモスクワ・タイムズが伝えた。

この投稿が具体的に誰に対して、何を狙ったものなのかは不明だが、ウクライナでの戦争をめぐって、プーチン大統領の盟友でもあるメドベージェフ氏のウクライナ政府や西側諸国に対する姿勢はますます好戦的になっている

ロシアの専門家の中には、メドベージェフ氏の投稿をウクライナと西側諸国の両方に向けられたものだと解釈する声がある一方で、ウクライナ人に向けた大量虐殺のメッセージだと指摘する声もある。アメリカのバイデン大統領は4月、ロシアがウクライナでジェノサイド(大量虐殺)を行ったと非難したが、プーチン大統領はウクライナについて、その国家としての存在を否定するような発言をしている。

現在、ロシアの安全保障会議の副議長を務めているメドベージェフ氏はプーチン大統領 —— 当時は憲法の規定によって、3期連続で大統領を務めることが禁じられていた(その後、2020年の国民投票を経て、憲法は改正された) —— に後継指名され、2008年から2012年までロシアの大統領を務めた。

プーチン大統領の当初の期待に反して、メドベージェフ氏は西側諸国との関係を改善し、ロシアの民主主義を強化する"リベラル"な大統領と見られていたこともあった。ところが、2012年から2020年まで首相を務めたメドベージェフ氏は最終的に、プーチン大統領の"生涯大統領"への道を開く手伝いをした。ロシアが2月にウクライナ侵攻を開始して以来、メドベージェフ氏は一貫してクレムリン(ロシア大統領府)の大げさな、陰謀めいた主張をそのまま繰り返してきた。

例えばウクライナのブチャでロシア兵が行ったと思われる残虐行為の証拠についても、メドベージェフ氏は捏造されたものであり、「ウクライナのプロパガンダ」だと根拠なく主張した。プーチン大統領と同じく、ウクライナは正統な国家ではないとも述べている。

「反ロシアの教え、そのアイデンティティーに関する嘘に支えられた極端なウクライナ主義は、完全なイカサマだ」とメドベージェフ氏は4月、テレグラムに投稿していた。

「こんなことは歴史上起きたことがない。今やそんなものは存在しない」とも主張していた。

キングス・カレッジ・ロンドン戦争学部のロシアの専門家ルース・ダイアモンド(Ruth Deyermond)氏は、こうしたレトリックは「大量殺人を正当化しているようにしか聞こえない」とワシントン・ポストに語った。

「極めて不穏な表現で、明らかにジェノサイドのニュアンスを感じさせる」

[原文:Russia's former president, a Putin ally, says he'll 'do anything' to make Moscow's enemies 'disappear'

(翻訳、編集:山口佳美)

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