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トラブル続きのロシア唯一の空母「アドミラル・クズネツォフ」、任務復帰がまた1年延期

ムルマンスクの造船所で整備されるロシア海軍の空母「アドミラル・クズネツォフ」。2022年5月20日撮影。

ムルマンスクの造船所で整備されるロシア海軍の空母「アドミラル・クズネツォフ」。2022年5月20日撮影。

Semen Vasileyev/Anadolu Agency via Getty Images

  • ロシア海軍の空母「アドミラル・クズネツォフ」の任務復帰がさらに1年遅れることになった。
  • これまで行われてきた改修で欠陥が見つかったため、復帰は2024年以降になりそうだと、ロシア国営メディアが報じている。
  • クズネツォフはずっと故障や事故に見舞われており、今回の延期も目新しいことではない。

ロシア海軍の唯一の空母「アドミラル・クズネツォフ」は、長年にわたって故障やメンテナンスの問題を抱えてきた。現在も改修と装備の近代化に向けた作業が行われているが、それを終えて任務に戻るまでにさらに1年を要すると、軍関係者が2022年6月7日にロシア国営メディアに語った。

クズネツォフは「重航空巡洋艦」として1980年代後半に建造され、1990年に就役したが、本格的に運用できるようになったのは1995年からだ。近年のアップグレードにより、20機以上の戦闘機と12機のヘリコプターの搭載が可能となり、対艦・対空ミサイルで武装している。

クズネツォフは2017年からロシア北部ムルマンスクの造船所で改修と装備の近代化に向けた作業が行われている。当局は2022年に同艦を任務に復帰させる予定だったが、2021年時点でそれが2023年に延期された。

軍関係者が2022年6月8日にタス通信に語ったところによると、作業中に発見された不具合により、クズネツォフの引き渡しは「2024年以降になる」という。

ムルマンスク造船所で改修中のクズネツォフ。2022年5月20日撮影。

ムルマンスク造船所で改修中のクズネツォフ。2022年5月20日撮影。

Semen Vasileyev/Anadolu Agency via Getty Images

今回の延期が発表される前に、ロシア国有の統一造船会社(United Shipbuilding Corporation)の高官は、クズネツォフが復帰すれば「これまでとはまったく異なる戦闘能力」を持ち、さらに10年から15年は任務を果たすだろうとタス通信に語っていた。

ロシアがソビエト連邦から引き継いだ空母を売却・退役させた1990年代後半以降、クズネツォフはロシアが所有する唯一の空母になった。だがそれ以来、クズネツォフは機械的な故障や事故に見舞われ、その運用が制限されてきた。

2009年、トルコ付近を航行中に船内で火災が発生し、乗組員1名が死亡した。その1カ月後、アイルランド沖で給油中に事故が発生し、300トンの原油が海に流出した。

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