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「貯蓄には早すぎる」「まずは教育資金を」…老後プランについてFPが「よく耳にする」6つの間違い

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過ちに陥らないためには、計画を立て目標をしっかり持っておくことが大切だ。

Shutterstock/Asada Nami

引退生活は本来、楽しみなものであるはずだ。ひたすら走り続けてきたペースを緩めて、黄金の日々をゆっくりと堪能したい。だが、ちゃんと計画を立てなかったせいで、黄金の日々を台無しにしてしまった、というケースも珍しくないだろう。

貯蓄を始める時期が遅すぎた、老後資金を崩すタイミングが早すぎたなど、老後のプランをご破産にしてしまう落とし穴はいくつもある。そういった過ちに陥らないためには、計画を立て目標をしっかり持っておくことが大切だ。

以下に、実際にフィナンシャルプランナーである筆者が、顧客からよく聞く「やってしまいがちな老後プランの過ち」、そしてそれを避ける方法を6つ紹介しよう。

1. 「老後プランを立てるとか、老後資金の貯蓄を始めるにはまだ早すぎる」

老後の計画なんてキャリアの絶頂に昇りつめてから始めればいい、と考えている人たちがいるが、それは間違いだ。今すぐ始めたほうがいい。早く始めれば、それだけ貯めた資金を金融市場で増やす時間も稼げる。貯めた資金は複利で増えていくので、始める時期が早ければ早いほど前もって準備する額も少なくてすむ。

早く貯蓄を始めることのもうひとつのメリットは、投資先を積極的に選択できること。金融市場を何十年も経験すれば、市場の下落や低迷にも打たれ強くなる。

2. 「会社の拠出金なんて大した足しにはならない」

あなたの退職に向けて会社が貯めておいてくれる拠出金は、基本的にあなたの自由になるお金だ。それはあなたが行った投資(年金積立)に対して保証される返戻金のようなものなのだ。

その料率が3%だろうが6%だろうが構わない。拠出金も複利の恩恵を受けられることを覚えておこう。また拠出金の積立金は、給与から天引きしてもらうようにすること。断言する。このお金は絶対に無駄にはならない。

3. 「いまどうしても現金が必要だから、老後資金の貯蓄から引き出すことにしよう」

まず、常に毎月の出費の3カ月から12カ月分ぐらいをカバーできる緊急用資金を別に用意しておくこと。これは自動車が壊れた、失業した、などの不測の事態に備えるためのお金だ。それがあれば、老後資金に手をつける必要もなくなる。

老後資金の貯蓄を使うのは、本当に退職してからだ。それより前にそのお金に手をつけてしまうと、税金や解約金などが余分にかかってくるおそれがある。59歳半になるまでは、できる限り老後資金に手をつけるのは避けよう。

もちろん例外もあるが、自分の老後プランのルールをしっかり確認してから決断しよう。目先の欲求を満たすために、将来の余裕ある引退生活を危機にさらすのは避けたい。

4. 「収入が増えても年金基金の積立金を増やす必要はない」

家計を頻繁にチェックして、もっと貯蓄に回せるお金はないか考えてみることはとても重要だ。収入が増えたら、同時に老後資金の増額も考えるようにしよう。

年間の積立額の割合を少しずつ増やしていくプランを立てておくのもいい。そうすれば貯蓄の割合が必ず徐々に増えていくことになる。常に自分自身に投資することを第一に考えよう。

5. 「自分の老後の蓄えを増やす前に、子どもの教育資金を貯めておきたい」

たしかに、子どもたちは何よりも大切だ。できる限りのことはしてやりたいし、将来の成功の基礎を築いておいてやりたい。多くの場合、それは大学進学を意味する。

だが子どもの大学費用のことを考える前に、自分の老後の心配をしたほうがいい。子どもが大学で学ぶ資金を調達するには、教育ローンや奨学金、補助金、アルバイトなど、さまざまな選択肢がある。

一方、老後の資金の調達となると、選択肢はかなり限られてくる。本当に必要な資金を貯めることをまず先に考えよう。

6. 「自分の投資は長年うまくいっているから、あまり変えたくない」

若いときには、比較的リスキーな投資方法にもチャレンジできる。実際に引退するのは何十年も先の話だからだ。だが現実に退職が近づいてきたら、残り少ない時間を考えて、リスキーな投資商品は減らしていったほうがいい。

例えば、ファイナンシャルプランナーの立場から言わせてもらえば、退職後の年金収入の5年分から7年分は確定利付債券にしておくことをおすすめする。そうすれば市場が下落しても、自分の資産を目減りさせなくてすむ。

退職が近づいたら、資産の割り当てをリスクの少ない投資商品中心に変えていくこと。目標は、利益を出しつつ、資産価値の下落を抑えることだ。成功のカギはダイバーシフィケーション(多様化)にある。

老後の計画と蓄えを始めるのは、とにかく早ければ早いほどいい。そして、まず自分自身を第一に考えること。できればフィナンシャルプランナーに相談に乗ってもらい、自分の目標と時間とリスク許容度に見合った老後プランを立てていこう。

[原文:6 retirement planning mistakes I hear clients make all the time

(翻訳・加藤輝美/LIBER、編集・長田真)

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