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「株価回復はまだ遠く、FRBの利上げ一時停止は根拠ナシ」米資産運用大手ブラックロック最新分析

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年初来下落が続いた株式市場では、5月下旬から6月上旬にかけて株価の回復傾向が見られたが……。

REUTERS/Andrew Kelly

米連邦準備制度理事会(FRB)が近いうちに利上げサイクルを一時停止するとの見方が投資家の間に広まったことで、6月上旬の株式市場では過去数カ月の急落に対する揺り戻しが見られた。

米資産運用大手ブラックロック(Blackrock)グローバル債券部門最高投資責任者(CIO)のリック・リーダーは、Insiderの取材に応じて現状を分析し、投資家が前のめりになりすぎて市場に無用の混乱を生み出していると指摘する。

「エネルギーと食料の価格はここからさらに上昇する可能性があります。したがって、FRBが利上げサイクルを一時停止すると予測する蓋然性を示す十分なデータがあるとは考えられません。

FRBがいま利上げを続ける第一の目的はインフレ抑制であり、ここまで数カ月の金融引き締めを通じて明らかになったのは、足もとのインフレは(想定より)粘着的かつ高水準で、FRBの金融政策の効果が及びにくい食品とエネルギーの価格上昇にけん引されているという事実だけです」

米労働省は6月10日、5月の消費者物価指数の伸び率(前年同月比)が40年5カ月ぶりの高水準となる8.6%の上昇を記録したと発表した。

強気マインドの投資家たちは、インフレ率が3月に記録した8.5%をピークに下降基調で推移すると期待していたが、今回発表された数字はそうした希望的観測を裏切った形だ。

5月の消費者物価を踏まえれば、投資家たちの期待するようなFRBの利上げ一時停止は到底考えられず、それどころか、インフレ抑制に向けてFRBがさらなる利上げに動き、景気減速がいま以上に進む可能性も見えてきた。

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