10'000 Hours/Getty Images
- ギャラップ(Gallup)の最新レポートによると、世界中の労働者は2021年、これまでにないほどストレスを感じていた。
- 回答者の60%は職場で精神的に孤立していたと答えていて、19%は「自分は不幸だった」と答えた。
- ギャラップのCEOは、職場の満足度を左右する"あること"に雇用主も従業員も注意を払うべきだと話している。「上司」だ。
仕事上のストレスは年々、増えていくようだ。
ギャラップの最新レポート『State of the Global Workplace: 2022』によると、世界中の労働者は2021年、これまでにないほどストレスを感じていた。世界全体で労働者の44%が職場で日々ストレスを感じていると答えた —— 2020年の43%から微増し、これまでで最も多かった。
また、世界中の労働者の60%は職場で精神的に孤立していたと答えていて、19%は「自分は不幸だった」と答えた。
世界全体で仕事の面で「好調で、没頭していた」と答えた人はわずか9%で、57%は「好調でも、没頭してもいなかった」と答えた。
その影響は働く人々の生活にも及んだ。
仕事での強いバーンアウト(燃え尽き)を定期的に訴えた人は、仕事が自身の家庭責任を果たす力にも悪影響を及ぼしたと答えた。こうした人々は救急外来を受診する確率が23%高かったと、ギャラップはまとめている。
では、どうすればいいのか? 雇用主と従業員がともに注意を向けるべきは、マネジメントの改善だとギャラップのCEOジョン・クリフトン(Jon Clifton)氏は指摘している。
「答えはシンプルで、職場におけるより優れたリーダーシップです」とクリフトン氏はコメントしている。
「管理職はより良い聞き役、コーチ、協力者になる必要があります。優れた管理職は同僚の学びや成長を支援し、同僚の素晴らしい働きぶりを認め、本当に相手のことを気にかけていると感じさせます。こうした環境で、労働者は成長するのです」
(翻訳、編集:山口佳美)