転職初日から一目置かれる人になるには?「キャリア信用スコア」の高め方

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anyaberkut/Getty Images

今回は、読者の方からのご相談にお答えします。

この先、何度か転職することを想定し、「どうすれば自分の実績を証明できるか」について悩んでいらっしゃいます。


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Aさん

これまでに2回転職を経験し、今は3社目で働いています。自分はどんどん新しいスキルを身につけたり、いろいろな業種・商材を経験したりして、キャリアの幅を広げていきたいと思っています。だから、この先も何度か転職することになるでしょうが、不安に感じている点があります。

1回目の転職は、元上司や同僚がいる会社から誘われて移ったので、スムーズでした。しかし2回目の転職では、自分の経験や実績をうまく伝えられず……。実績を評価するというより「ポテンシャルに期待する」ということで採用はしてもらえましたが、年収は下がりました。

入社後も、ゼロから実績を積み重ねていかなければならず、やりたい仕事を任せてもらえるまで時間がかかりそうです。

そこでふと思ったのが“キャリア信用スコア”のようなものがあればいいのに、ということです。自分の実績を客観的な指標で可視化する仕組みがあれば、転職市場で正当に評価され、見合う年収やポジションを得られるのに、と。

しかし、社会にそういう仕組みがない以上、自分で“キャリア信用スコア”を高めていく必要があると思います。そのためにはどのような方法があるでしょうか。
(30代前半/男性/ウェブマーケティング職)


成果だけでなく「プロセス」を語れるように

2回目の転職活動の際、もしかするとAさんは「こんなツールを使って、こんなプロジェクトを担当してきました」程度のことしか伝えなかったのではないでしょうか。あるいは、「こんな成果を挙げました」までは伝えたかもしれませんね。

こういう方は多いのですが、これでは評価は得られません。成果さえ伝えれば評価されると思うかもしれませんが、採用担当者は「本当にこの人の力なのか? チームリーダーや他のメンバーが優秀だったおかげではないか?」と考えるものです。

そして、面接の場で「あなたはどのような役割を担い、どのように考えて行動したか」などを突っ込んで尋ねます。その時、受け答えの準備ができていないと、しどろもどろになってしまう。本当にちゃんと実績を挙げてきたのに企業側に伝わらず、評価されない——そんなケースが数多くあります。

何より大事なことは、環境や前提が変わっても同様に成果を出せるか。いわゆる「再現性」を感じてもらえるかどうかです。

ですから、今後の転職活動に備えてやっておくべきことは、自身の仕事の「プロセス」を記録しておくことです。担当する案件について、次のようなポイントをしっかり意識し、記録に残しましょう。

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