「業績予想を20%下方修正してもなお割安」ゴールドマン・サックス最新分析「驚くべき」16銘柄ランキング

ゴールドマン・サックス

景気後退入りが差し迫っているとの予測から、米企業の軒並み業績予想下方修正が懸念される昨今だが、米金融大手ゴールドマン・サックスはそんな厳しい投資環境に抜け道を見出す。

Spencer Platt/Getty Images

株式価値を評価する上で最も基本的な指標となるのは、ある企業がどれだけの収益を上げるのか、投資家はその収益に対していくら支払う気があるのか、という2点だ。

ここ数週間の株価急落は、企業の利益1ドルに対しそれまで支払ってきた金額は多すぎると、投資家たちが一斉に判断した結果だ。

米ウォール街の専門用語を使えば、S&P500種構成銘柄の利益1ドルを買うのにかかる「マルチプル(倍率)」が急低下したとも表現できる。

しかし、(もうひとつの評価指標である)企業がどれだけの収益を上げるのか、その見通しには現時点で大きな変化は見られない。

したがって、これ以上の株価下落があるのかどうかは、企業の収益見通しが低下するかどうか次第ということになる。

米金融大手ゴールドマン・サックス米国株チーフストラテジストのデービッド・コスティンは、アナリストら専門家が間もなく業績予想を下方修正すると考えている。

ただ、たとえそうした展開になったとしても、米企業の業績はその後徐々に成長軌道を取り戻して、S&P500種株価指数を4300まで押し上げるとコスティンは最近の顧客向けレポートで予測している。

6月第3週の終値(6月17日)3674との比較では、17%上昇する計算だ。

ここで重要なのは、これだけの下落を経たあとにもかかわらず、現在の株価はまだ安いとは言えないとコスティンが指摘していることだ。

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