今の時代に必要な対話的な組織とリーダーシップ。その要となるのは「愛」

世の中に数多く存在している組織論。それは、多くの企業が理想の組織を模索している裏返しでもある。そんな悩みに応え、企業や団体、教育、スポーツクラブなどで、約20年にわたり3000回を超えるチームビルディングを実施してきたのが、組織開発ファシリテーターの長尾彰さんだ。

組織開発のプロフェッショナルである長尾さんが考える、今の時代に求められているチームとリーダーのあり方とはどのようなものなのか。チームビルディングを後押しする「インテル® Evo™ vPro® プラットフォーム」に準拠したノートパソコン『dynabook V83/HU』を触ってもらいながら話を伺った。

今の時代に求められているのは、対話型の組織を作れるリーダー

長尾彰氏の写真

長尾彰(ながお・あきら)氏/組織開発ファシリテーター。日本福祉大学卒業後、東京学芸大学にて野外教育学を研究後、冒険教育研修会社、玩具メーカー、人事コンサルティング会社を経て独立。株式会社ナガオ考務店代表取締役、一般社団法人プロジェクト結コンソーシアム理事長、学校法人茂来学園大日向小学校の理事を兼任する。著書に『宇宙兄弟「完璧なリーダー」は、もういらない。』『宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいく チームの話』(学研プラス)がある。

長尾さんには、強く印象に残っている動画がある。ホンダの創業者である本田宗一郎氏が、誕生日に社員の前で行ったスピーチだ。彼は次期社長を指して、「彼はいいかげんな社員だった。僕もいいかげんな社長だった。いいかげんな社長を社員がしっかりと支える。お願いします」と話した。会場は大盛り上がり。ワァーという歓声に包まれた。

長尾さんは、ここに組織に欠かせない絶対的な条件を見たという。それは「」だ。組織を語るときに、ヒエラルキーやフラットという表現を使いがちだが、長尾氏は「愛があればどちらでもいい。ヒエラルキーやフラットは、組織の目的に合わせればいいのです」と指摘する。

「例えば、警察や消防といった緊急事態に対応するハイリスクな組織ならばヒエラルキーが必要で、強いリーダーが引っ張る組織のほうがいい。反対に、介護施設のように、ケアが必要な人に穏やかに過ごしてもらう場所なら、フラットさが必要で、優しいリーダーのほうが上手く回ります」(長尾氏)

長尾さんは「最初から理想のリーダーシップ、理想の組織の形などない」と断言する。そこにいる人たちが探究することで、自らの組織の理想を見つけだす必要があるからだ。その際、重要となるのが「対話力」だ。

「今の時代に求められているのは、対話型と言われる『ダイアロジカルリーダーシップ』。相手の話を聞いて自分も変わる心づもりがある、つまり、話をすり合わせて調整し、合意形成することを重要視するリーダーシップです。今の時代には、対話的な組織開発とリーダーシップが欠かせません」(長尾氏)

対話的組織では、メンバー間の判断の一致が重要視されるという。

「社長ならどうするか、部長ならどうするか、自分の部下ならどうするか。それぞれの立場で考えて、その判断が一致するのが良いチームです。私は、チーム作りをする上で<判断=価値基準×入力情報>という式を常に念頭に置いています。価値基準とは大事にすることであり優先順位。入力情報とは、メンバーが見てきたものや経験。これらのすり合わせを積み重ねることで、判断も一致し始めます。会社で言えば、価値基準はビジョンやミッションの共有で、入力情報は情報の非対称性をなくすことです」(長尾氏)

長尾彰氏の写真

そういった意味で、コロナ禍において普及したICTの導入は、<判断=価値基準×入力情報>を推進させたという。

「ICTを活用すれば、価値基準を動画や音声で記録として残せるし、情報へのアクセスもしやすいので、情報の非対称性も少なくなる。そういった意味で、ICTには、価値基準と入力情報のすり合わせができる良さがあります」(長尾氏)

ICTとの相性がいいイエナプラン教育

チームビルディングのプロフェッショナルである長尾さんは、長野県佐久穂町にある大日向小学校の理事という顔も併せもつ。大日向小学校は、ドイツのイエナ大学発祥で、子どもたち一人ひとりを尊重しながら自立と共生を育てることを重視するイエナプラン教育に学びつつ、日本ならではの教育を生かすことで、新たな価値を提供する学校だ。同校の教育方針に賛同し、入学のために居を移す家族も多いという。

「大日向小学校には、全国から入学の問い合わせがあります。希望者とはZoomを使って面接をして、子どもにとって大日向小学校で学ぶこと、家族にとって佐久穂町に移住することが良いのかを納得するまで話し合います。これも、対話を基に学校作りをしたいからです」(長尾氏)

長尾さんは、イエナプラン教育はICTと相性がいいと語る。そもそも、イエナプラン教育は、20の原則を基にした教育だ。この原則から大きく外れなければ、やり方はそれぞれの学校に委ねられるという。「そういった意味では、インターネットのなかにある通信制の学校でもいいのです」と長尾さん。実際、大日向小学校でも、緊急事態宣言が発令されているときには、パソコンを使ってオンラインで授業を行った。

「例えば、理科の授業では、近所に生えている葉っぱを探してもらい、カメラを使って見せ合ったり、算数では、タブレットやパソコンで解ける計算ドリルを使ったりしています。ほかにも、運動会のプログラムは生徒たちがPowerPointを使って作成しました」(長尾氏)

教育現場ではキーボード入力ができるパソコンが必要

キーボードの写真

大日向小学校は、タブレットだけでなくパソコンも使うことにこだわりがあるという。

「最近の子どもは、スマホのフリック入力に慣れています。しかし、社会に出て使うのはキーボード入力です。子どもが使うパソコンを選ぶときも、子どもの手に合うキーピッチやサイズ感を重要視しています。もうひとつ、画面の大きさにもこだわりたい。これは僕の持論ですが、画面の大きさに比例して思考の幅が広がる気がするんです」(長尾氏)

そして、子ども達も含め、学校で使うときに最も気をつけているのが、セキュリティだ。子どもの成績など個人情報を扱う学校で使うことを考えたら、当然のことだろう。長尾さんは「学校には企業のように、情報システム部はありません。端末そのものに高いセキュリティがあると理想的です」と語る。

ここまでは、大日向小学校理事の立場で、パソコンのスペックや機能について話してくれた長尾さん。では、チームビルディングを手掛ける立場では、よい組織を作るために、どのような機能やスペックが必要だと感じているのだろうか。

「教育現場と同じで、セキュリティは重要ですね。組織でいえば、オンラインミーティングが多いので、音声入力の性能は重視します。相手にクリアな音を届けられるマイクを備えていると嬉しい。あとは、CPU性能の高さ。CPU性能が低いと、複数の作業を同時に進行すると熱を持って、ファンが回り出してうるさいでしょう」(長尾氏)

長尾さんの指摘通り、リモートワークでは細かい部分を含め、パソコンの使い勝手に不満を抱くことが多い。また、企業や組織でリモートワークを取り入れようとすると、セキュリティなども含め、さまざまな課題が生じていることだろう。そんな、パソコン自体の不満とビジネスシーンで企業が感じる課題の両方を解決するのが、「インテル® Evo™ vPro® プラットフォーム」だ。

ビジネスに必要な機能を備えた「インテル® Evo™ vPro® プラットフォーム」

長尾彰氏の写真

「インテル® Evo™ vPro® プラットフォーム」とは、「インテル® vPro® プラットフォーム」と「インテル® Evo™ プラットフォーム」の両方を満たした規格。

「インテル® vPro® プラットフォーム」は、法人のIT部門が抱えるあらゆる問題を解決するためにビジネスに必要な機能を兼ね備えている。「インテル® Evo™ プラットフォーム」は、快適なモバイルパソコンに必要な規格だ。つまり、ビジネスに必要な機能を備えた、快適なモバイルパソコンだけに許されているのが「インテル® Evo™ vPro® プラットフォーム」である。

dynabook V83/HU」もその一台だ。第11世代 インテル® Core™ プロセッサーによる卓越したパフォーマンス、ペン付きで360度開く5 in 1 コンバーチブル、広い視野角と外光の映り込みが少ないノングレア処理がなされた高輝度液晶、軽さ・薄さと約24時間の長時間バッテリー駆動の両立、Wi-Fi6/6E(Gig+)に準拠した通信性能、一定基準以上を満たしたマイクやカメラ、ノイズキャンセリング機能、そして1秒以内に瞬間起動するスピーディーさなどが特長である。

実際に使用してみた長尾さん。「最初に持ったときの感想は、軽い!薄い!」と驚きを隠せず「僕が社会人になって初めて使ったパソコンもdynabookでした。その当時は、重くて厚かったな」と笑う。

dynabookの写真

「『dynabook V83/HU』で気に入ったのは、手書き入力。僕は縦書きで原稿を書くこともあるのですが、なぜか縦書きでは手で書きたくなるんです。これは、ディスプレイが360度回転してペンの追従性もよいので、ノートのように使えて便利。画面は視野角が広く、ノングレア処理で外光の映り込みも少ないので、長時間使っても目が疲れにくいと感じました。あとは、CPUの性能が高いからだと思うのですが、作業中にあまりファンが回らず、パソコン自体が熱を持たなかったのもポイントが高かったですね」(長尾氏)

最後に、長尾さんにこれから見据える未来を訪ねたところ「目標を持たないのが目標です」と禅問答のような答えが返ってきた。

「コロナ禍を含め、今は予想だにしないことが起こる時代です。だからこそ、何が起きても柔軟に受け入れられるように、今を十分に味わい、受け入れたい。強いて言うなら、ワークからプレイにスタイルを変えて、仕事も遊びも一生懸命なプレイフル(はしゃぐ、ふざける)なワークスタイルを追求していきたいですね」(長尾氏)


「インテル® Evo™ vPro® プラットフォーム」の詳細についてはこちら

『dynabook V83/HU』の詳細についてはこちら

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