無料のメールマガジンに登録

平日17時にBusiness Insider Japanのメルマガをお届け。利用規約を確認


ペイパルマフィアが設立した企業が成功した理由は採用基準にあった…彼らはスキルではなく、才能を見ている

イーロン・マスクが設立したスタートアップX.comと、ピーター・ティールが設立したコンフィニティが合併して、ペイパルが誕生した。

イーロン・マスクが設立したスタートアップX.comと、ピーター・ティールが設立したコンフィニティが合併して、ペイパルが誕生した。

Alexi Rosenfeld / Contributor / getty

  • イーロン・マスクやペイパルの初期の従業員の多くは、その後に設立した会社で成功している。
  • 初期のペイパルで働いていたジェイソン・ポートノイは、ペイパルの人材採用方法がその成功に一役買ったのではないかと語った。
  • 彼によると、ペイパルは特定のスキルよりもその人の才能を重視した採用を行っていたという。

ペイパル(PayPal)は、オンライン送金の方法を一変させただけでない。その創業者たちが大きな成功を収めたことにも注目すべきだろう。

イーロン・マスク(Elon Musk)、ピーター・ティール(Peter Thiel)、リード・ホフマン(Reid Hoffman)は、いわゆる「ペイパル・マフィア」のメンバーだ。マスクがテスラ(Tesla)やスペースX(SpaceX)を設立したように、彼らもYelp、Yammer、Youtubeなど、数多くの成功した企業の設立や運営に関与している。

2022年6月15日に公開されたポッドキャスト「Tim Ferriss Show」で、ペイパルの元従業員ジェイソン・ポートノイ(Jason Portnoy)は、ペイパルの創業者たちがなぜこれほど成功したのかについて、ひと言では答えられないが、雇用に対する彼らの集団的アプローチが役に立ったのかもしれないと語った。

起業家兼投資家で、ペイパルの34番目の従業員だったポートノイによると、ペイパルでは採用時に特定の仕事のスキルではなく、才能を重視したことが成功につながったとポッドキャストで語っている。

「人には多くの隠れた才能があり、それを見い出すのは雇用する側だという考え方が根底にあったのだろう」と彼は言う。

「『この人は、この非常に特殊な仕事をするための非常に特殊なスキルを持っているか』と問うのではなく、『この人はさまざまな面で優れているか』と問うことに焦点を当てていた。もしそうであれば、どんな仕事でも卓越していると考えられるからだ」

スタートアップで働くには、文脈を簡単に切り替え、「さまざまな帽子をかぶる(複数の役割を果たす)」ことができる「万能選手」であることが求められ、組織が拡大するとより専門性の高い人材が採用されるようになると彼は述べた。

また、ペイパルがおそらく直感に反して、当時のオンライン決済業界であまり経験のない人々を採用したことも、マスクらのさらなる成功につながったとポートノイは指摘した。

「ペイパルはX.comと合併したが、X.comには元金融業界の人が多くいた。そして、時間が経つにつれ、金融業界での経験がないペイパルチームの幹部が、企業カルチャーとヒエラルキーの中を駆け上がっていった。おそらく彼らは、物事がどのように行われるべきかという古い考えに縛られていなかったのだろう」

Popular

あわせて読みたい

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み