Mary Meisenzahl/Insider
- 筆者はアメリカのニューヨーク州ペインテッド・ポストにあるケンタッキーフライドチキンの店に行ってきた。
- ここは元銀行で、床から天井まである窓が印象的な建物だ。
- 「クリスタル・バケット」とも呼ばれている。
ケンタッキーフライドチキン(KFC)は5月3日、同社が展開する2万5000店舗の中でも強い印象を与えるであろう店をニューヨーク州ペインテッド・ポストにオープンさせた。
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KFCはシェマング・キャナル・トラスト・カンパニー銀行の建物を生まれ変わらせ、その大きな窓から「クリスタル・バケット」と名付けた。
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「クリスタル・バケット」という名前とその床から天井まである窓は、隣町のコーニングへのオマージュだ。ガラス製造で知られるコーニングは「クリスタル・シティ」と呼ばれている。
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「象徴的なバケットのように、新しいKFCは革新的な地域にふさわしいユニークなデザインを採用しています」とKBPブランドのマーケティング・アクティベーション担当のバイスプレジデント、トーニャ・マンゲルス(Tonya Mangels)氏はコメントしている。
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メイン・アトリウム以外も全て、KFC仕様に作り替えられた。
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建物全体が銀行からレストランへと生まれ変わる必要があった。
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アメリカではKFCの売り上げの約70%が「ドライブスルー」だ。ドライブスルーのアップデートも新しいデザインの重要な要素だった。
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ただ、ドライブスルーは2列ではない。すっきりとした美しいラインと、木のアクセントが効いたデザインだ。
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機能性だけではない。
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KFCの他の店舗同様、新しさとレトロさを両立したデザインだ。
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Source: Nelson Worldwide
これは「カーネル・サンダースのレガシーを称えつつ、彼の田舎風の価値観、ショーマンシップを生き返らせること」を意図したものだと、KFCのブランディングを手掛けたネルソン(Nelson)のデザイナーは語っている。
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KFCの店舗の3分の2以上が、すでにこのスタイルに変わっている。
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赤、白、黒のコントラストが目を引く。
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とはいえ、やっぱり一番目立つのはこの巨大な窓だ。
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ただ、カーネル・サンダースのイラストが描かれた看板はとてもクラシックな雰囲気だ。
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あらゆる看板、外装はKFCのブランドを強調している… 美味しいチキンが全てだ、と。
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窓は圧倒的だ。客を店内へと誘うフライドチキンのポスターを貼るスペースもたっぷりある。
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このKFCの石のような、屋外の細部のディテールが筆者は気に入った。
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いよいよ店内へ。銀行がどのように生まれ変わったのか、見るのが楽しみだ。
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デザインはゴテゴテしていて、所狭しとポスターなどが貼られている。
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カーネル・サンダースも至る所にいる。
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自分がどこにいるのか、何のためにここにいるのか、絶対に忘れることはない。
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入口近くの壁に描かれた、スケッチ風の店のイラストに筆者は目を奪われた。
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この店ならではのものに感じられた。気に入った。
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よく見ると、この建物が銀行だったことを思い出させるものもある。
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筆者が気に入ったのは金庫室の扉だ。今ではカーネル・サンダースの11種類のハーブとスパイスの秘伝のレシピを守るのに使われている。
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床から天井まである窓が十分な明るさをもたらしている。
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一般的なファストフード店よりも高級感があっていい。
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天井と照明の素晴らしさは、外から見ている時には予想もしなかった。
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もっとフォーマルなレストランにあっても違和感はないだろう。
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ただ、巨大な窓と古き良きアメリカ風のKFCのデザインともよくマッチしている。
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きれいな窓を維持するために、頻繁に窓を拭かなければならないのだとスタッフが教えてくれた。
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筆者が行った時は汚れ1つなく、ピカピカだった。
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この店には、他にもKFCの次世代のデザインがいくつか取り入れられている。
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Source: Insider
カウンターのすぐ隣には、KFCのアプリでモバイルオーダーをした人向けの引き渡しの窓口があった。
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飲食店がこうした引き渡しの窓口を用意していても、なかなか見つけづらいことが多い。ただ、このKFCでは天井からつるされた大きな矢印がはっきりとその場所を教えてくれている。
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店内の他の場所よりも天井が低くなっている元銀行のバックヤードは、キッチンに生まれ変わった。
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Source: My Twin Tiers
メニューが書かれたものに加えて、使用している鶏肉の産地や調理担当者を表示したデジタルボードも設置されていた。
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広さ2500平方フィート(約230平方メートル)の店内には、約40人分の座席がある。
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一般的な高さのテーブル席に加え、ボックス席やハイテーブル席もある。
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ジャック・ハーロウとのコラボも至る所でPRされていた。
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カップにはハーロウの似顔絵まで描かれていた。カーネル・サンダースと同じスタイルだ。なんだかちょっと落ち着かない。
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わたしたちはサイドメニューとドリンクがそれぞれ付いてくる「ビッグ・バケット」を2つ注文した。
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フライドチキンは美味しい。でも、筆者がKFCで一番好きなのはサイドメニューだ。
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ドリンクコーナーにはKFC限定のマウンテンデューもあったけれど、筆者はいつも通りのダイエット・ペプシを選んだ。
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甘いアイスティーも美味しそうだった。
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「クリスタル・バケット」は素晴らしく、実物は予想以上だった。
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もちろん筆者はKFCの全ての店舗に行ったことがあるわけではない。それでもここが「世界で一番美しいKFC」と呼ばれている理由は分かった。
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Source:The Leader
(翻訳、編集:山口佳美)