しまむら、1Qに過去最高の売上高達成。地域で差異化、TikTok販促も

しまむらの1Q売上高と純利益をまとめた表

しまむらが過去最高の売上高を記録した。

Strainer

アパレル大手のしまむらが27日発表した2023年2月期1Qの連結決算は、売上高が前期比5%増の1493億円と1Qとして過去最高を更新した。動画投稿アプリ「TikTok」での販促を始めたほか、高価格ラインの販売も伸びた。

特設売り場の設置などが奏功

2月時点で国内外に約2200店舗を展開し、今期は地域別の商品構成や販促活動に注力する。運動会など各地のイベントに合わせてチラシを出したり、都市型店舗で実施してきた特設売り場設置などの取り組みを50店舗から250店舗に拡大した。

メーカーと企画段階から共同開発するJB(ジョイント・ディベロップメント・ブランド)から12ブランドを展開し、売上高が約1割伸びて全体の1割を占めた。保温機能を高めたニットなど高価格帯のPB(プライベートブランド)「CLOSSHI PREMIUM(グロッシー・プレミアム)」も1.5倍に増えた。

TikTokのアカウントを開設し、ホームページやアプリも刷新して配信する情報量を増やした。

営業利益は1Qの最高値を更新

営業利益は12%増の146億円と1Qの最高値を更新。純利益は15%増の102億円だった。

全体で5.6%の賃上げを実施した影響で、人件費は5%増加した。電気料金の値上げにより、水道光熱費は28%増となった。

既存店売上高は主力のしまむらが4%、若年層向けの「アベイル」が11%増えた。

原材料費高騰の影響は「全体としては軽微」(しまむら)で、3Q以降も定番商品は「できる限り価格を維持」(同)する方針だ。低価格帯の商品構成を見直しつつ、高価格帯の販売を広げていく。

(文・Strainer編集部

"Strainer"より転載(2022年6月27日公開

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