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大企業の“名刺パワー”は裏目に出ることも。日本人がアウトプット不足に陥りやすい根本原因【入山章栄・音声付】

今週も、早稲田大学ビジネススクールの入山章栄先生が経営理論を思考の軸にしてイシューを語ります。参考にするのは先生の著書『世界標準の経営理論』。ただし、本連載はこの本がなくても平易に読み通せます。

【音声版の試聴はこちら】(再生時間:13分27秒)※クリックすると音声が流れます


どうすればアウトプットの機会を増やせる?

こんにちは、入山章栄です。

以前、この連載の100回記念で、僕がこの連載を続けている理由について話したのを覚えていますでしょうか。

つまり「毎回、Business Insider Japanのみなさんに思いもよらないテーマを振られて、それに答えざるを得ない大喜利みたいになっているので、自分が考えていることを言語化するアウトプットのいい機会になるから」というものです。


BIJ編集部・小倉

入山先生は思考を整理するためのアウトプットを大事にしているそうで、だからこの連載も大事とおっしゃっていますよね。

でも、自分も含めて一般の人はアウトプットといっても、せいぜい周りの人に話すかSNSに投稿するくらいですよね。インプットは際限なくできてしまいもうこれ以上増やしたくないと思う一方で、日常的にアウトプットの機会を持つにはどうすればいいでしょうか?


そんなに大げさに考える必要はありませんよ。なぜアウトプットが大事かといえば、自分が考えていることを言語化する機会になるからですが、人間にとってその一番簡単な方法は「誰かに話す」ことでしょう。

僕も書くことは嫌いではないけれど、話すほうが楽だし、話している間にこそいろいろなことを思いつくんですよね。

うまく話せるときばかりではないけれど、七転八倒しつつもなんとか自分の思っていることを言語化しようとしているうちに、だんだん自分の言いたいことがはっきりしてくる。それがありがたい。

誰でもなんとなくモヤモヤ考えていることってあるでしょう。僕がやっているのも、それを僕以外の人に向かってしゃべるだけ。アウトプットをするなら、それを習慣づけるだけでいいと思います。

別に毎日やる必要はなくて、1週間にいっぺんとか2週間にいっぺんでも十分。ただし、その話す相手は、自分があまり知らない人であることが重要です。


BIJ編集部・小倉

知らない人ですか?


そう、ポイントは「知らない人」に話すこと。自分のことを知っている人は、自分の考えていることを伝えるとすぐに理解してくれるから、あまりアウトプットの訓練にならないのです。

特に日本はハイコンテクスト文化で同質性が高い。だからよく知っている同じ職場の人に自分の考えをしゃべったところで、それはアウトプットにならないんですよ。

自分の言いたいことを言語化する訓練という意味では、自分のことをよく知らない相手に、必死になって言語化して話すのが重要だと思います。

日本の大企業の社員のプレゼンは下手すぎる

ちょっと話がずれますが、僕は早稲田大学ビジネススクールで教えていて、学生は30代、40代の大手企業の社員がほとんどです。問題意識も高いし、優秀な方が多い。

自分でいうのも何ですが、僕は先生としては基本的にやさしいほうだと思います。

ところが、そんな僕が必ず毎回ブチキレることがある。それが社会人学生のプレゼンを聞くときなんです。日本の大手企業の社員のプレゼンの下手さには、怒りがこみ上げてくるくらいですよ。


BIJ編集部・小倉

えっ、そうですか? 大企業の人たちって、話は上手な印象がありますけど。


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