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クオンツ投資のパイオニア「最も賢い億万長者」が心がけている5つのこと

ジム・シモンズ

ジム・シモンズ

The Abel Prize/YouTube

  • ジム・シモンズはインタビューの中で、人材、クオンツ投資とファンダメンタル投資、そして彼が日ごろから心掛けていることについて語った。
  • 彼は、ウォーレン・バフェットの伝統的な投資スタイルが時代遅れになることはないと断言した。
  • さらに、美しさ、独創性、粘り強さ、運、そして質の高い人材の重要性を説いた。

国家安全保障局(NSA)の暗号解読者やマサチューセッツ工科大学(MIT)の数学教授を務め、ルネサンス・テクノロジーズ(Renaissance Technologies:略称レンテック)を創業した「最も賢い億万長者」、ジム・シモンズ(Jim Simons)は、2022年のアーベル賞ウィークで珍しくインタビューに応じた。そこでは、自身のヘッジファンドが銀行員ではなく科学者を採用する理由や、スーパーコンピューターやアルゴリズムに基づいて株が取引される時代におけるウォーレン・バフェット(Warren Buffett)の存在意義、そして自身が生きる上での5つの指針が語られている。

彼はレンテック創業初期の採用戦略について「統計学者、物理学者、天文学者、数学者を採用してきた。重要なのは、彼らが非常に頭が良いということだ」と語っている。

「物理学者に金融を教えることはできても、金融学者に物理を教えることはできない」

史上最大かつ最高のパフォーマンスを誇るとされるレンテックは、定量分析を基本とする投資ファンドで、取引の大部分をアルゴリズムに依存している。それでも彼は、誠実で優秀な経営陣によって運営されるすばらしい企業を探し出すというバフェットの伝統的なアプローチが時代遅れになることはないと断言する。

「ある企業を深く研究し、経営を分析し、『これはいい会社だ、投資しよう』と言うのは至極当然のことだ。我々はそういうことはまったくしないが、ウォーレン・バフェットのような投資法は、いつの時代にも存在する」

シモンズは、2009年にレンテックのCEOを退任し、2021年には非常勤の会長を退いた。現在は慈善活動に時間と労力を費やしている。彼はインタビューで日ごろ心がけている5つの指針について紹介した。


  1. 「美に導かれること。偉大な定理が極めて美しいように、あらゆることに効率的に取り組む企業は美しいものだ」
  2. 「可能な限り、最も賢く、最高の人々に囲まれること。彼らがやりたいようにやらせて、彼らを利用してはいけない。そして、彼らがあなたより賢いのであれば、ますますいいことだ」
  3. 「誰もが同じ問題を解決しようとしているときは、それが最も新しくて最もすばらしいことであっても、そんなことはしない方がいい。独創的なことをすべきだ。群れを追ってはいけない」
  4. 「簡単にあきらめないで、粘り強くやること。永遠に挑戦し続けろというわけではないが、ちゃんと目的地に着くまで挑戦すべきだ」
  5. 「最後の指針は 『幸運を願う』こと。それが一番大切だ」

[原文:Quant-investing pioneer Jim Simons predicts Warren Buffett's old-school approach will stay relevant — and lays out the 5 key principles he lives by

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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